「お風呂の排水が遅い」「水が溜まって流れない」…それ、排水口の詰まりかもしれません。髪の毛や石鹸カスが蓄積しやすい浴室では、ちょっとした汚れの放置が大きなトラブルにつながります。
悪臭・カビ・害虫の温床にもなりやすく、早めの対処が重要です。本記事では、浴室の排水口詰まりの主な原因、家庭でできる解消法、再発を防ぐ予防策、業者に依頼すべき状況までを網羅的に解説します。
【完全版】浴室の排水口が詰まった!原因と今すぐできる対処法・予防策まとめ
排水口の仕組みと詰まりやすい理由
浴室の排水口には、髪の毛や皮脂汚れ・石鹸カスなどが日常的に流れ込みます。
この汚れが蓄積すると、排水トラップ(臭い止め)や排水管の途中で固まり、徐々に詰まりを起こします。
特に以下の条件が重なると詰まりやすくなります:
- ヘアキャッチャーを使っていない
- 家族の人数が多い
- 浴室の清掃頻度が低い
- 長時間シャワーを使用する習慣がある
詰まりの前兆と症状
以下のような現象があれば、排水口が詰まりかけているサインです。
- シャワー中に足元に水が溜まる
- 排水時に「ゴボゴボ」と音がする
- 排水口周辺にヌルヌルや異臭がある
- 排水スピードが明らかに遅い
- 黒や白いドロッとした汚れが見える
これらは放置すると完全な詰まりに発展する恐れがあります。
家庭でできる詰まり解消法(軽度〜中度)
STEP1:髪の毛・ゴミを物理的に取り除く
【手順】
- ヘアキャッチャーを外し、中のゴミを手袋で取り除く
- 排水トラップを取り出し、ブラシや割り箸で奥の汚れをかき出す
- シャワーで流しながら、動作確認
※毎週の清掃で詰まり予防にもつながります。
STEP2:重曹+クエン酸で詰まりを分解
【必要なもの】
- 重曹(100g)
- クエン酸 or 酢(100ml)
- ぬるま湯(40~50℃)
【手順】
- 排水口に重曹をふりかける
- クエン酸を注ぎ入れ、シュワシュワ反応させる
- 10分放置後、ぬるま湯を注いで流す
※髪の毛には効果は薄いが、皮脂・石鹸カスには有効です。
STEP3:パイプユニッシュなどの市販薬剤を活用
【注意点】
- 説明書通りに使用し、時間を守ること
- 定期的な使用はパイプの劣化に注意(週1以上は避ける)
STEP4:ワイヤーブラシや排水掃除棒で奥を掃除
配管の奥に詰まった髪の毛やヘドロは、ブラシや長い掃除棒でかき出すと改善されます。
ホームセンターで1,000〜2,000円程度で購入可能。
これでも解消しない場合は業者に依頼!
以下の症状があれば、高圧洗浄や機械洗浄が必要です。
- 一切水が流れない
- トラップより奥で完全に詰まっている
- 市販薬剤やブラシでも改善しない
- 配管から逆流や水漏れの気配がある
業者に頼む場合の費用相場
作業内容 | 費用の目安 |
---|---|
高圧洗浄 | 8,000〜25,000円 |
トラップ清掃 | 5,000〜12,000円 |
カメラ調査 | 10,000〜15,000円 |
配管交換(重度) | 30,000円〜(応相談) |
※出張費・深夜料金などの確認を忘れずに
詰まりを防ぐ予防習慣
ヘアキャッチャーの使用と毎日の清掃
シャンプー後に出る髪の毛は、毎回ティッシュで除去。
週1回の「重曹+クエン酸」洗浄
汚れが軽いうちに分解すれば、詰まり防止に大きな効果あり。
ボディソープやリンスの使用量を減らす
泡立ちが強い製品は排水にヌメリを残しやすい。節約にも◎。
排水口のフタを開けて換気する
湿気がこもると菌が繁殖。乾燥させるだけでも予防に。
賃貸住宅で排水詰まりが起きた場合の注意点
- 自己分解や市販薬剤の使用で破損すると自己負担になる可能性あり
- 異常を感じた時点で、管理会社や大家に連絡を
- 修理業者を指定されている場合もあるので、勝手に呼ばないよう注意
【即効対処】浴室の排水口が詰まった原因と解消法|髪の毛・ヌメリ・石鹸カスをスッキリ除去!のまとめ
浴室の排水口詰まりは、髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れの蓄積によって起こる身近なトラブルです。症状が軽いうちなら、自分で重曹やブラシなどを使って対処可能です。
とはいえ、頑固な詰まりや逆流の兆候がある場合は、専門業者に依頼するのが安全です。
最も重要なのは、詰まらせないための予防習慣を続けること。毎日の少しの工夫で、お風呂時間を快適に保つことができます。