クレジットカードをはじめとするカードには、セキュリティコードというものがあります。
決済において非常に重要な役割を果たしているものですが、多くの人々がこのセキュリティコードの正確な意味や役割を知りません。今回は、カードのセキュリティコードの基本知識や変更方法、わからなくなってしまった場合の対処法についてご紹介します。
セキュリティコードの基本知識
まずはセキュリティコードがどういったものなのかを理解しましょう。基本知識は主に以下のとおりです。
カードのセキュリティコードとは何か?
セキュリティコードは、クレジットカードやデビットカードに付いている、通常3桁または4桁の数字の組み合わせです。
これはカード裏面(Visa、MasterCard、Discoverの場合)またはカード表面(American Expressの場合)に記載されており、カード番号とは異なります。
セキュリティコードは、カードが物理的に存在することを確認できる手段となり、オンラインおよび電話取引のセキュリティを向上させるために使用されます。
カード番号との違い
セキュリティコードとカード番号は異なるものです。
カード番号は通常16桁の数字で、クレジットカードまたはデビットカードのアカウントを一意に識別します。一般的に、カード番号はカードの表面に記載されており、公に知られている情報です。
セキュリティコードはカードの裏面、または表面に記載されており、一般的に秘密情報として扱われます。
セキュリティコードは、カード番号が盗まれても、カードの実物を持っていない限り、不正利用を防ぐための追加のセキュリティです。
セキュリティコードの役割
セキュリティコードの主な役割は、カード取引のセキュリティを強化することです。
オンラインおよび電話取引時に、カードのセキュリティコードを提供することで、カードが物理的に存在し、手元にカードのある状態で所有者が取引を行っていることが確認できます。
これにより、盗難または不正使用から保護するという仕組みです。
たとえばカードをスキミングされてしまったとしても、セキュリティコードが必要なため、オンラインに関しては不正な取引を防ぐのに役立ちます。
[ad#ad-1]セキュリティコードの変更方法
クレジットカードのセキュリティコードは、漏洩してしまった場合など、変更しなければならない状況もあります。事前に変更方法を知っておくことは大切です。
セキュリティコードの変更は自分では不可
セキュリティコードは、変更可能です。
ただし、ご自身で変更はできません。カード会社に依頼して、変更をすることになります。正確には、新しいカードを発行してもらうことになり、カード自体が新しいためセキュリティコードも新しくなります。
ランダムの数字が割り振られますので、任意の数字にすることは一切できません。
セキュリティコードを変更する必要性
セキュリティコードの変更は、カードのセキュリティを強化し、不正利用から身を守るために効果的です。
ただし、セキュリティコード単体が漏洩しただけであれば、決済ができる和でもないためそれほど問題にはなりません。ただし、カード情報も漏洩してしまった場合は早急に変更する必要があります。
カードの利用停止と再発行によって、同時にセキュリティーコードが変更されます。
クレジットカードのセキュリティコードはどこにある?
クレジットカードのセキュリティコードは、通常、カードの裏面に記載されています。
セキュリティコードは、オンラインや電話を通じて行うクレジットカードの取引時に使用され、カードが物理的に持たれていることを確認し、取引のセキュリティを強化するための追加のセキュリティ情報です。
そのためカードそのものに記載されています。
VisaとMasterCardの場合
VisaカードとMasterCardカードのセキュリティコードは、カードの裏面に記載されています。
通常、セキュリティコードはカードの署名欄の上部にあり、3桁の数字からなります。
セキュリティコードはカード番号の後に続く追加の番号として表示されます。
American Expressの場合
American Expressカードのセキュリティコードは、カードの表面に記載されています。
カード番号の上部にある4桁の数字で、これは「CID(Card Identification Number)」として知られています。
セキュリティコードはカード番号とは別の番号であり、通常、カード自体に印刷されているため、記憶しておく必要があります。
このコードは、カードが紛失または盗難にあった場合、不正な取引を防ぐのに役立ちます。
セキュリティコードはカード所有者だけが知っている情報であるため、安全な場所に保管し、他の人に知られないようにしましょう。管理をしっかりとして置かなければ、セキュリティとして意味をなさなくなってしまいます。
手元にカードがないと確認できないという状況が必要です。
セキュリティコードがないカードとは?
セキュリティコードがないカードは、一部のクレジットカードやデビットカードで存在します。通常のクレジットカードと異なり、セキュリティコード(CVC、CVV、CIDなどと呼ばれることがあります)が発行されていない、または記載されていないカードのことを指します。詳細は以下のとおりです。
セキュリティコードがない理由
一部のプリペイドカードやギフトカードは、セキュリティコードがないことがあります。
これらのカードは通常、少額の取引や限られた用途で使用され、高度なセキュリティが必要ない場合があるため、セキュリティコードが省略されているのです。
一部の仮想カードや一時的なカードも、物理的なカードが発行されず、セキュリティコードがない場合があります。
セキュリティコードがないことによる影響
セキュリティコードがないカードは、通常、オンライン取引に制限を設けるか、特定のセキュリティ要件を満たさないため、高度なセキュリティが必要な取引には使用できません。
オンラインショッピングやホテルの予約など、カード情報がオンラインで提供される場合、セキュリティコードが必要な場合が多いため、これらのカードは制限がかかることがあります。
代替手段
セキュリティコードがないカードを使用する場合、他のセキュリティ手段が通常使用されます。
たとえば、カードの発行者は、カードの有効期限やカード番号と名前の一致するかの確認などです。
また、追加の認証ステップを導入してセキュリティを向上させることもあります。
クレジットカードのセキュリティコードは入力しても大丈夫?
クレジットカードのセキュリティコードは、主にオンラインでの取引で使用します。
セキュリティコードはカードが物理的に持たれていることを確認し、不正な取引を防ぐための追加のセキュリティ層です。
オンラインで入力することに不安を感じる方も少なくありませんが、基本的には危険ではありません。
ただし、以下の点に注意しましょう。
信頼できるウェブサイトやオンラインストアであることを確認する
まず、信頼できるウェブサイトやオンラインストアからのみ入力することが重要です。
ウェブサイトがHTTPSで始まっており、暗号化されていることを確認しましょう。稀に見た目が全く同じダミーサイトでクレジットカード情報を入力させようとする悪質なサイトもあるため、URLなども確認するとさらに安心です。
デバイスのセキュリティを確かめる
自身のパソコンやモバイルデバイスのセキュリティを強化し、ソフトウェアなどが最新バージョンであるか確認しましょう。
古いバージョンですと、脆弱性がそのままになっている恐れがあるので注意しなければなりません。不審なソフトウェアやリンクを避けることも大切です。
セキュリティコードは二要素認証である
セキュリティコードの入力は、クレジットカード取引における二要素認証の一種です。
二要素認証は、何かを知っている(セキュリティコード)と何かを持っている(カード)という2つの要素を必要とするため、セキュリティを向上させます。その意味を正しく理解した上で管理することが大切です。
カード情報の漏洩を防ぐために、セキュリティコードを秘密に保ち、他の人に知られないようにしましょう。
[ad#ad-1]セキュリティコードがわからなくなってしまった場合の対処法
セキュリティコードは基本的にカード本体に記載されています。しかし、経年による劣化などで読み取りができなくなってしまうことも少なくありません。
その場合は以下の方法を試しましょう。
カード発行会社に直接問い合わせる
セキュリティコードを忘れた場合、最も迅速な対処法はカード発行会社に直接問い合わせることです。
カード発行会社のウェブサイトなどからカスタマーサポートの連絡先を見つけて、電話またはメッセージを送信して相談しましょう。
カード発行会社がセキュリティコードを再発行するために、あなたの身分を確認するかもしれません。案内に従って情報を提供しましょう。
新しいセキュリティコードの受け取り
カード発行会社が身分を確認した後、新しいセキュリティコードを提供してくれるはずです。通常は新しいカードが送付されます。
具体的な方法はカード発行会社によって異なります。
セキュリティコードの再発行にかかる費用
カード発行会社によっては、セキュリティコードの再発行に費用がかかることもあるため、あらかじめ確認しておくことが重要です。
仮のセキュリティコード発行
セキュリティコードの再発行に時間がかかる場合、一時的な代替手段を考えることもできます。
たとえば、カード発行会社に連絡して、一時的な仮のセキュリティコードを提供してもらえるかもしれません。
まとめ
クレジットカードにおけるセキュリティコードは重要なものです。悪用を防ぐために設けたれているものですので、できる限り所有者以外に走られることのないように気をつけましょう。
万が一漏洩してしまった場合には、カードの再発行という形で変更が可能です。不安がある場合にはカード会社に直ぐに連絡をして対応してもらうのがおすすめです。