昔は親が子供に家業や農業、狩猟や魚釣り、家事の仕方などを教えて子どもの自立を助けました。
今は、親が子どもにお金の教育をすることで自立を助けます。子どもにお金の教育が必要な理由は子どもがお金に接し始める時期の低年齢化が進んでいるからです。
さらに、親が働きに出て家にいない家庭が増え、子どもが自分で食事代やおやつ代、交通費などの管理をすることが増えています。
したがって、子どもがまだ幼い段階でお金の教育を始めることが重要です。
しかし、どのように子どもにお金について教えればいいのかわからないという親の方もいらっしゃるでしょう。
そこで、本記事では子どもにお金について教育するタイミング、具体的な方法をいくつか紹介します。
子供にお金について教育するベストなタイミング
子どもがお金の意味を理解できるようになる就学前から小学生低学年の時期がお金の教育を始めるベストなタイミングです。
子どもが買い物についていくようになり、支払いの方法を見て、お金に興味を持ったりその使い方を理解できるようになる時期に、段階的にお金について教えることができるでしょう。
お金について教育する方法！ゲームなどもある？
次の方法で子どもにお金の教育をすることができます。
- 買い物に連れていく
- 仕事の話をする
- 銀行や郵便局に子ども専用の口座を作る
- お金について学べる教材を活用する
それぞれの方法について具体的な内容を説明します。
買い物に連れていく
買い物はお金について子どもに話す絶好の機会です。
子どもを買い物に連れていって何か欲しいものをねだられたら、それを買うために必要になる金額、それを買えば予算がオーバーし買う予定のものが買えなくなることなどを教えることができます。
予算を決めて子どもと一緒に買い物をするという方法も効果的です。
たとえば、「予算○○円以内でカレーの材料を買う」と決め、一緒に計算しながら子どもに材料を選んでもらいます。
そこから、物の値段だけでなく、予算内に収めること、衝動買いをしないこと、品質表示や賞味期限に注意することなどを知り、子どもはお金について総合的に理解できるようになります。
仕事の話をする
子どもに親の仕事について話をすることも立派なお金の教育です。
子どもは親の仕事の話を聞いて、家計を支えるために働くことの大切さ、経済や社会について学ぶことができます。
具体的には、職場で起きたこと、親の仕事が世の中とどう関係しているかなどについて子どもに話せます。可能なら子どもに職場見学してもらうこともおすすめです。
[ad#ad-1]銀行や郵便局に子ども専用の口座を作る
子どもがお小遣いをもらったら、すべてを使ってしまうのではなく一部を貯金するように教えることが大切です。
そのために、銀行や郵便局に子ども専用の口座を作ることができます。
お小遣いやお年玉をもらったなら、お小遣いは1割、お年玉は8割という具合に天引きする割合を決めて口座に貯金する天引き貯蓄を習慣化できます。
天引き貯蓄が習慣化すれば、子どもの無駄使いを抑えることができ、本当に欲しいものを買うためには辛抱してお金を貯める必要があることを学べるでしょう。
さらに、天引き貯蓄が習慣になれば、大人になっても収入の一部を貯蓄するようになり、そのお金で海外旅行やマイホーム、投資や起業をおこなうことができます。
子どもが銀行や郵便局へ通うようになれば、投資信託や保険といった金融商品のチラシやパンフレットを目にし、金融用語に慣れ親しむようになります。
子どものころから金融用語に慣れ親しんでいると、大人になって保険が必要になったときや投資に興味を持ったときにそれを思い出すことが可能です。
子どもがある程度大きくなれば、ATMでの入出金や送金のやり方を教えることができます。
お金について学べる教材を活用する
金融庁は学校や家庭での金融教育を促進させるため様々な施策をおこなっています。
その一環として金融庁のホームページではお金の教育に使えるテキストを提供しています。
たとえば、子どもに人気のある「うんこドリル」と金融庁がコラボした「うんこお金ドリル（生活編）」はうんこ先生と一緒にドリルで楽しくお金のことが学べる教材です。
※出典：金融庁
こうしたテキストを活用し子どもと一緒にお金について勉強できるでしょう。金融機関も子どもがお金について学べる機会を提供しています。
たとえば、りそな銀行では「キッズマネーアカデミー」を開催しています。
キッズマネーアカデミーは、りそなグループの従業員が講師となり、「お金の流れ」や「お金の役割」「働くことの大切さ」などを楽しみながら学習できる子ども向け教室です。
※出典：りそなグループ
地域にこうしたお金について学べる場所や機会があれば、積極的に活用してください。
まとめ
この記事では、子どもにお金の教育を始めるタイミング、子どもにお金の教育をする具体的な方法を紹介しました。
子どもが小さいころからお金の教育を始めれば、子どもが自立する力と社会にかかわる力を身に付けるよう助けることが可能です。
親子での会話や買い物、お小遣いをもらったときなど日常生活のいろいろな機会を活用しお金について子どもに話すなら、子どもは自然とお金の大切さについて意識するようになるでしょう。
