こむら返りは突然起こりあまりの激痛にビックリすることがありますよね。特に睡眠中にこむら返りになると何が起こったのか心配になるものです。起こる前に薬や漢方で予防することはできないのでしょうか?
こむら返りが睡眠中になる経験をされた方もいるかと思いますが、頻繁に起こる場合には危険も考えられますので注意しましょう。こむら返りになる前に予防することはできますので、あわせてご紹介していきます。
こむら返りとは?
こむら返りとは簡単に言うと足がつった状態になる事です。
筋肉が急激に収縮し激しい痛みを伴う症状で、基本はふくらはぎが多いですが、それ以外の筋肉がある場所でも起きる事があります。
小さい子供というよりは歳をとっていくにつれてこむら返りが起きやすくなりますので、昔は殆どこむら返りになる事がなかったのに最近はこむら返りが多くなってきたなという方も多いのではないでしょうか?
こむら返りには大きく2種類あり、日常生活やスポーツをしているときに起きるものと、寝ている間に起きるものです。
症状の差はありませんが、日常生活で起きる方はすぐ治る事も多く経験している人も多いかと思います。しかし寝ている間に起きるものは繰り返し起きる可能性が高く少し危険なものになりますのでご注意下さい。
こむら返りの原因とは?
ではこむら返りの原因とは何なのか。それは先程挙げた2種類によってそれぞれ原因が異なってきます。
まず日常生活やスポーツをやっていて起きたこむら返りは、単純に筋肉が疲れているという事や、運動不足、水分不足、カリウムやナトリウムなどの電解質と呼ばれるものがバランスを崩した際に起きやすいと言われています。
そしてもう一つの寝ている間に起きてしまうこむら返りについては、ヘルニアや動脈硬化、甲状腺の異状や糖尿病など日常にも影響が出てしまうような病気の可能性や、妊娠中、ホルモン剤などの薬の副作用によるものという可能性もあります。
寝ている時に頻繁にこむら返りが起きるようでしたら一度病院で診ていただいたり相談する事が大切でしょう。
妊娠中や何か薬を飲んでいらっしゃる方は担当の先生になるべく早く相談してみて下さい。
睡眠中にこむら返りなるのは危険?
睡眠中にこむら返りになるので病気の心配をする方もいらっしゃると思います。
先程挙げた原因の例は怖いものもあるかと思いますが全員が全員同じ原因という事はなく、もちろんたまたま寝ている時に寝返りや伸びをして急につったという日常生活で起きてしまう時と同じ原因の一過性のものもあります。
そして病気の可能性だけではなく、睡眠中のこむら返りには精神的なストレスが影響している事があります。
仕事など肉体的にも精神的にも疲れている方が多い世の中です。睡眠中に突然こむら返りが起きても体が疲れているからだなと判断する方もいます。
しかしもしかするとそのこむら返りは、精神的にとてもストレスが溜まって疲れてしまっているよという体のサインかもしれませんのでお見逃しなく。
こむら返りの予防法はある?
こむら返りの予防法としては、まず健康的な栄養のある食事と水分補給を心掛ける事です。
こむら返りの原因の中には先程挙げたように水分不足や電解質などの栄養が足りていないというものがあります。それを防ぐためにも日々の食生活を少し見直してみましょう。
そして適度な運動をしましょう。
寝る前に軽いストレッチをするのも効果的です。
運動しなければいけないと急に激しい運動を始めても体が疲れしまい結局こむら返りが起きてしまったり、運動中に足がつってしまうという危険もあります。運動をする前には準備体操もしっかりして、運動が終わったらこむら返りになりやすいふくらはぎを軽く揉んでマッサージするなどの予防をしましょう。
なってしまった時の対処法は?
どんなに予防に気を使っていてもどうしてもこむら返りが起きる事はあるでしょう。ではいざなってしまった時のこむら返りの対処法はこういうものがあります。
まず単純に考えるとこむら返りは筋肉が急激に収縮して起きる現象ですので、逆に筋肉を伸ばしてしまおうというものです。
ただし勢い良く無理に筋肉を伸ばそうとすると筋肉を痛めてしまう可能性が出てきますので、ゆっくりと伸ばしましょう。
こむら返りのなりやすい足の場合ですと、座っている状態で壁など平らなところに足を押し付けるなどしてゆっくり伸ばしましょう。立っている場合も、床につま先をつけてゆっくりとかかとも下ろしていくなど、意識としては筋肉を伸ばすというのを心がけて行いましょう。
そして治ってもすぐまたこむら返りになる場合がありますので、直ったからと急にいつも通り動かさずに筋肉を温めるなどのケアをしましょう。
温める事で繰り返しこむら返りになるのを防いでくれます。
[ad#ad-1]薬で予防できるの?
意外と知られていませんが、こむら返りに対する薬は市販でも販売されていますので気軽に購入出来ます。
効果としては筋肉の痙攣を抑えてくれたり、筋肉の強張った状態を緩めてくれるものになります。そういった薬の他には漢方などもあり、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)というものがこむら返りに効果的と言われています。
これは市販でもありますが病院でもありますので、市販では不安だという方や、他に薬を飲まれている方は独断で飲み始めず病院で相談してからにしましょう。漢方は副作用が少ないとは言え副作用の可能性がまったくないわけではありませんので気をつけましょう。
また長期間の服用は控え、頻繁にこむら返りがおこるようなら診察も考えましょう。
漢方がおすすめ
こむら返りに対する漢方は先程も書いたように芍薬甘草湯というものです。
この漢方は中国の書物にもこむら返りの薬と書かれているという話があるくらい効果的なものになります。
効果は筋肉の強張りを解き痛みを抑えてくれるという効果です。更にこの漢方はこむら返りになった時だけではなく予防に高い効果を出してくれます。だた医師の診察のない独断の長期服用は血圧が上がるという副作用が出てしまうので控えましょう。
また漢方は健康な方には強い味方なのですが、何か疾患等を患っている方には副作用や他の薬の効果が弱まるなどの可能性が出てきてしまいますので注意して下さい。
ちなみにこの芍薬甘草湯はこむら返り以外に胃痛や生理痛などにも効果がありますので、興味のある方は調べてみたり病院でお医者様に聴いてみましょう。
栄養は大切です
こむら返りと栄養は大切な繋がりがあります。
最初にも挙げたように、こむら返りの原因の一つにもいくつかの栄養の不足が関係しています。つまり逆に言えば適切な栄養を摂取すればこむら返りの予防にもなるのです。
そこで重要な栄養としてはまずカルシウムがあります。
一般的なイメージとしてカルシウムは骨に関係するものというのが強いと重いますが、他にも筋肉を収縮させるための大切な役割も果たしています。
そしてマグネシウム。
こちらもカルシウムと同じで筋肉への役割を果たしています。どちらかというと直接筋肉に影響を与えるというよりは、筋肉の正常な動きを調整したり維持する事に役立ちます。なのでカルシウムと一緒に摂取すると更に良い効果を発揮してくれるのです。
そして最後にビタミンB1も重要な栄養素の一つになります。
ビタミンB1は脳や神経などの指令を出す部分に影響しますので、脳と筋肉を繋ぐ神経に正常な指令を出してくれる事でこむら返りを防ぐ事が出来ます。
以上、この3つがこむら返りに有効な栄養素となりますが当然その他の栄養素も人間の体には大切なものとなりますので、バランス良い食事を心掛ける事がこむら返りにも健康にも繋がる事となります。
こむら返りが睡眠中になるのは危険?【薬や漢方で予防!】のまとめ
今まで味わったことのないような激痛を伴うのがこむら返りです。日頃からの栄養や運動に気をつけてならないように予防していくことが大切です。