首の痛みを抱えていて頭痛やめまいがあるという方はストレートネックを疑ってみてもいいかもしれません。スマホユーザーが増えているこの時代、ストレートネックに悩まされている人が増えています。今すぐに治し方をチェックして対策していきましょう。
ストレートネックの治し方とはどのような方法があるのでしょうか?放置しておくと頭痛やめまいの原因になったり、酷くなると吐き気、耳鳴りなども起こす場合があります。
ストレートネックとは?
ストレートネックとは医学的には頚椎の生理的前湾角度が30度以下の首の状態をさす言葉です。簡単に言ってしまえば本来あるはずの首の骨の角度が無くなり真っ直ぐになってしまっているということです。この状態のことをストレートネックといいます。
通常であれば人の首の骨は背骨と同じように緩やかに角度がつきカーブを描いています。
これは重い頭を支えている首の一カ所だけに負担が掛かることを防ぐためです。この角度が無くなってしまうことによって首に掛かる負担が正常な状態よりも大きくなり身体の不調の原因となってしまいます。
首への負担が増えるため、肩こりや頭痛などの原因になっている事もあると言われています。
現代人に増えているといわれるストレートネックは長時間パソコンやデスクワークをする人に多いといわれています。これは首に負担の掛かる姿勢を長時間取り続けることにより、首の角度が変わってしまうためです。また、バレエやダンスなどで姿勢を矯正している人にも多くみられます。
ストレートネックの原因とは?
ストレートネックになる大きな原因は普段の姿勢の悪さです。日頃から姿勢の悪い人はストレートネックになりやすく特に猫背の人は注意が必要です。
なぜかというと猫背の姿勢は首を前に出し背中を丸めて前屈みの姿勢をとっているので首や身体に歪みが生じストレートネックの原因となってしまうからです。
また姿勢だけでなく普段何気なく行っているクセで体が歪んでいる人もストレートネックになりやすいので注意が必要です。体が歪むことにより首の骨も歪みストレートネックの原因になってしまいます。日常生活でよく脚を組む人や長時間立仕事や中腰の姿勢を続ける人は体の歪みが原因でストレートネックになる危険があります。
長時間同じ姿勢を取り続けることにより首や体が歪んでしまう事がストレートネックを引き起こしてしまう原因となってしまいます。
パソコンでのデスクワークやスマホを長時間使用することの多い現代人は知らず知らずの内にストレートネックを引き起こす姿勢を日常生活で行っています。ストレートネックの原因は普段の生活のちょっとしたところに潜んでいるのです。
頭痛になることも?
ストレートネックが原因で頭痛になることがあります。頭痛はストレートネックにより引き起こされる症状の代表と言われています。
なぜストレートネックで頭痛になるのかというと本来であれば首の骨のカーブによって分散されているはずの頭の重みがストレートネックになってしまうことにより首の骨のカーブが失われてしまいます。そうなると頭の重みが直接首や肩にかかり首や肩に負担が増えてしまうためです。
頭の重みが首や肩に直接かかるようになると首周りや肩にある神経や血管を圧迫してしまいます。
首周りや肩には多くの血管や神経が集まっているのでこれらが圧迫されることにより自律神経の働きにも悪影響を与えてしまいます。
そのため頭痛だけではなく様々な体の不調を引き起こす原因になってしまいます。
ストレートネックになることにより首への負担が増えることによって頭痛が引き起こされてしまうので頭痛はストレートネックの代表的な症状と言えます。実際に頭痛の原因が解らない人が病院を受診し原因を調べてもらった結果ストレートネックが原因で頭痛を起こしていると言われる人もいます。
[ad#ad-1]頭痛の対処療法とは?
ストレートネックの頭痛の対処療法は大きく分けて3つあります。どれもストレートネック改善に効果的なもので保存療法・薬物療法・温熱療法です。
保存療法
手術を行わずに治療を行う方法で普段の姿勢の改善を指導したり仕事中や睡眠中に正しい姿勢がとれる環境作りのアドレスをしたりしてストレートネックの原因を取り除き症状の悪化を防ぎます。またストレッチを行い首の骨の角度を改善して正常な状態に戻るようにします。
薬物療法
その名の通り薬物を使って治療を行いますがすべてのケースで行われるわけではありません。首や肩周りで炎症が起きていて強い痛みがある場合に行われる治療で薬により炎症を抑えて痛みを和らげます。
温熱療法
体を温め血行を改善し回復力を高めることを目的として行われる治療です。温めたタオルで患部の血行を促進したり入浴により体全体の血行を良くしたりします。体の自然治癒力を高めることによりストレートネックを改善するので毎日の継続が大切になります。
吐き気も起こってきた
ストレートネックが原因で吐き気がするという人もいます。ストレートネックの症状は様々なので吐き気があらわれるという人も珍しくありません。
ストレートネックで吐き気がする原因は頚椎にある椎間板という軟骨が吐き気を引き起こす神経を圧迫してしまうためです。
軟骨は柔らかい骨なので変形してしまうことがあります。ストレートネックによって首の骨と骨を繋いでいる椎間板が変形したり飛び出したりしてしまうことにより吐き気中枢を刺激する神経を圧迫していることがありこれによって吐き気が症状としてあらわれてしまいます。
ストレートネックが原因で起こる吐き気は一時的であれば薬によって抑えることが出来ます。しかし、ストレートネックのままでは神経は常に圧迫されているので根本的な解決にはなりません。やはりストレートネックそのものを治さなければ解決にはならないのでストレートネックそのものの治療が必要になってきます。
めまいが出てきた
めまいはストレートネックの代表的な症状の一つです。頭痛や吐き気と同じくらい多い症状でめまいと頭痛と吐き気はセットであらわれると言われているくらいです。
ストレートネックにより引き起こされるめまいの原因は首の骨の歪みと血流の悪化だと言われています。ストレートネックにより負担の増えた肩周りなどは血行不良になり首の骨が歪むことにより顔や目の神経が圧迫されることによりめまいが起こります。
外出中や日中の活動中でも頻繁にめまいが起きしまい日常生活に支障がでてしまう人もいます。そんな人は早めに病気を受診して、まずはめまいを改善することをお勧めします。
転倒などの思わぬ事故に繋がる可能性があるからです。
もちろんストレートネックを治さなければ根本的な解決にはなりませんが日常生活に支障が出てしまっているのなら病院でめまいに効果のある薬を処方してもらいめまいの症状を緩和させることが必要になります。
めまいの症状を改善してからストレートネックの改善に取り組むのが良いと思います。
耳鳴りがあります?
ストレートネックにより引き起こされる症状は人によって様々です。ほとんどの症状の原因はストレートネックになることにより首や周囲への負担が増え筋肉が疲労したり神経が圧迫されたりしているためです。
それにより血行が悪くなり自律神経にも乱れが生じ自律神経失調症と同じような症状が起こることもあり耳鳴りが起こることがあります。
ストレートネックにより自律神経が乱れてしまっている人は自律神経失調症と似たような状態になることがあります。そのせいで耳鳴りが引き起こされていて夜の耳鳴りに悩まされたり頭の中で常に小さな雑音が聞こえているような症状に悩まされている人もいます。
ストレートネックが原因と考えられる症状は本当に様々あります。一見するとストレートネックと耳鳴りは関係がなさそうなのですが実はストレートネックによる首の歪みや血行不良などが原因になって引き起こされている場合もあるのです。
ストレートネックの治し方は?【頭痛やめまいの原因になる!】のまとめ
スマホを見ているときなどはずっと下を向いたままですので、ストレートネックになりやすいです。日々注意しておくことが大切です。