お金を節約（せつやく）して貯めたいと考える方は多くいます。しかし、実際にはそれが簡単ではありません。お金の節約は日頃からの心がけと理解しながら、結果として無駄遣いしていることもあります。
今回は多くの方々が望みながら、なかなかうまくいかないお金の節約について、このような考え方もあるという節約方法を紹介します。
お金の節約は「入るを量りて出ずるを制す」
「入るを量りて出ずるを制す（いるをはかりていずるをせいす）」は、中国の『礼記』にある、国の予算を決めるための心得です。収入を正確に把握し、その収入に応じた支出計画を立てることを意味します。
お金の節約はこの故事の通り、収入と支出のバランスを見極め、収入に合った支出を行うことで節約が可能になります。
もちろん、収入が少なく、生きていくのがカツカツであれば節約はできません。そのようなときは正しい方法で収入を増やすのが先決です。
お金の節約の意味について
節約は極力無駄を省いて出費を抑えることです。反対語は「浪費（ろうひ）」で、お金を無駄に使うことです。
日常的には「食費の節約」や「エネルギーの節約」「経費の節約」というように、さまざまな場面で使われ、実践している節約家が多くいます。
節約は身の丈の生活を守ること
お金の節約で大事なことは身の丈で生活することです。身の丈の暮らしは、無理をせず、分相応に暮らすことといえます。
令和3年（2021年）分の民間の平均給与は、443万円（国税庁『令和3年分 民間給与実態統計調査結果』）です。男性が545万円、女性302万円で、このような平均的な年収の方々がお金を節約するおすすめの方法を紹介します。
無理なくお金を節約する方法
お金を節約するとなると、とにかく我慢して一切の欲望を抑えるように考えがちです。それも大切な面はありますが、お金をしっかりと守るべき部分と、お金をかけるべきところにメリハリをつけましょう。無理のない節約を続けることが、お金の節約を続けられる最大のコツといえます。
また、節約は継続が重要です。
三日坊主では節約になりません。以下で無理なく節約ができるおすすめの方法を紹介します。
買い物に出かけない日
節約で大切なことは無駄なお金を使わないことです。何が無駄なのかは個人の見解で異なりますが、お金を使わなければ節約につながります。
お金を使わないために、買い物ゼロの日を作りましょう。週に1日でもよいので、よほどの必要不可欠なもの以外は買わない、つまりスーパーやコンビニに行かない日を設けましょう。
買い物をしないと食べ物に困ると思いがちですが、冷蔵庫や食料庫には使い忘れている1日分くらいの食べ物はあります。そのような食料を活かしましょう。それも節約です。
こまめな節電を定着させる
固定出費で電気代は多くの部分を占めます。最近電気代は上がるばかりです。現代は電気がない生活は不可能ですが、一年365日節電の習慣をつけることで電気代の節約になります。以下のような節電対策で年間を通すと万円単位の節約につながることもあります。
- 使っていない電気は消す
- LED電灯に替える
- エアコンは外気の温度に合わせ使用する.
- テレビのながら視聴を避け電源オフにする習慣をつける
- 冷蔵庫は家族に合わせたサイズを選び、省エネタイプにする
- カーテンを上手に使い窓からの熱の出入を防ぐ.
風呂の入り方を考える
家族構成で異なってきますが、風呂の入り方で光熱費や水道代が節約可能です。一人暮らしであればお湯を溜めるより、シャワーだけで済ませるほうが水道代を安く抑えられます。
東京都水道局によりますと、シャワーは3分間で平均36Lのお湯が流れ出します。一方、湯船にお湯を貯める場合は使用する水量が140Lから200L程度になるのです。
シャワーだけの日と、湯船に浸かる日に分けて入浴する方法がおすすめです。風呂の入り方も年間になると、かなりの金額が節約できます。
[ad#ad-1]節約にはふるさと納税も利用する
近年人気のふるさと納税は、お金を節約するうえで大いに役立ちます。日本に居住している以上住民税は発生します。納税しなければなりません。ふるさと納税は寄付（納税）するのですが、返礼品として産直のお米や食料品を受け取れます。
1万円のふるさと納税で20kgのお米が受け取れる自治体もあるほどです。ふるさと納税を上手に利用することで、年間で万円単位の食費の節約につながります。
お金節約のため家計簿をつける
家計簿をつけると節約がタイムリーに把握できます。入金は比較的簡単に把握できますが、出費は細かく、何に使ったか正確に把握することは困難です。
家計簿をつけて記録に残すと何を購入したか一覧が可能で、買い物の傾向が分かり、無駄な出費がチェックできます。
最近は、パソコンやスマホに会計簿アプリがあり、買い物の内容を入力するだけでデータの集計ができます。収支がグラフ化されるなど、すきま時間で入力ができ記録も残り、家計簿初心者の方にもおすすめです。
お金が「入るを量る」
お金の節約は重要ですが、「入るを量る」で入ってくるお金を増やすことも大切です。会社へ勤めている大部分の方は「入るを量る」は、それほど難しいことではありません。ほぼ正確な金額を把握している方が多いはずです。
お金を節約するとともに、入る収入を増やすことも重要です。お金を増やすためには会社で業績を残し評価され、昇進することで給与が上がります。
また、ヘッドハンティングで給与がよい企業に転職したり、資格を取得して社内で重要視されたりすると給与が上がることもあります。副業も認められる時代、収入アップは重要です。
まとめ
お金の節約について役に立つ方法を紹介しました。節約してお金を貯めることは生きていくうえで大切です。「貧すれば鈍する」でお金がないことは生きていくうえで厳しい状況に陥ることもあります。
また、お金を節約する上で大切なことは節約を楽しむことです。無理して節約すると健康を害することもあります。お金を節約して、少しでも余裕が感じられる、楽しい節約生活を送りましょう。
