ふくらはぎがだるい原因は一体どのような事があるでしょうか。仕事や疲労によって朝にふくらはぎがだるくなることがありますが、改善しない場合には病気の可能性もあります。まずはマッサージやつぼなどで対策をしてみましょう。
ふくらはぎがだるい原因には色々あり、立ち仕事による疲労や血行不良、そして冷えなどが原因になっていることがあります。ふくらはぎのだるさを改善する効果的な方法はマッサージやつぼ、入念なストレッチや軽めの運動などがあります。湿布を使う場合には、まずは冷やしてみましょう。
ふくらはぎがだるい原因は?
「ふくらはぎは第二の心臓」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。そのとっても大切だと言われているふくらはぎがだるく感じることってありませんか?
ふくらはぎがだるい原因は、1つはとても簡単で、足に疲労が溜まっている時にだるく感じます。
そしてふくらはぎがだるい原因として、簡単に言ってしまえばふくらはぎが心臓のように、血液を送るためのポンプ機能がうまく機能していない時に起こります。
心臓は筋肉の塊で、その筋肉が動くことで、全身に血液が循環されているのは、皆さんご存じかと思います。ふくらはぎも同じように、筋肉の動きによって、血液循環を良くしていきます。
例えば、
- 冷え性などで、足が冷えやすい。
- 長時間の座り仕事で、同じ姿勢でいることが多い。
このような状態が長く続くと、筋肉が固まって来てしまい、ふくらはぎのポンプ機能がうまく働かなくなってしまうのです。
同様に、
- 長時間の立ち仕事で足を酷使している。
- 買い物などでいつもより多く歩いた。
この場合は筋肉疲労が起きてしまうので、やはりふくらはぎのポンプ機能がうまく働かなくなってしまいます。
これが、ふくらはぎがだるい原因です。
ふくらはぎがだるい時の対策法は?
ふくらはぎがだるいと、体全体が重たくなったような感覚もあり、動くのが更に億劫になったり、寝る時に気になってしまい眠れなかったり、精神的に落ち込んでしまうような人もいらっしゃるかと思います。
ふくらはぎがだるい時の対策法としては、以下の4つが考えられます。
日頃から体を冷やさないようにしましょう
冷たい飲み物を飲み過ぎたり、クーラーに長時間あたっているなど、寒い環境の中での作業の時は、服装を工夫して、体を冷やさないようにしましょう。
飲み物は暑さから身を守る時以外は温かいもの、または常温を飲むことをおすすめします。
ふくらはぎを温めましょう
ふくらはぎ周辺の筋肉を緊張状態から緩めるためには、筋肉をほぐす、温めてあげることが必須です。
マッサージをしてもいいでしょうし、お風呂、湯船にゆっくり入ってもいいでしょう。
フットバス(足湯)でゆっくり足を温めてもよいでしょう。
運動不足にならないようにしましょう
日頃から運動不足にならないよう、筋肉を動かせるようなことを心がけましょう。多めに歩いてもいいですし、簡単なストレッチをするだけでも違います。
座ってでも出来る簡単なストレッチを紹介します。
- 両足を揃え、かかとを床に付けたままつま先を上に向けます。
- 今度は逆に、つま先を床に付けて、かかとを床から離します。
- 上記を交互に繰り返し行ってみてください。
適度な水分補給を心がけましょう
ふくらはぎがだるく感じる原因は血行不良です。
ふくらはぎの筋肉の状態に関わらず、体内の水分が不足すると、血液の状態が悪くなり、血行不良が起きやすくなります。
それを避けるためにも、水分補給は意識しておきましょう。
病気の関係は?
ふくらはぎがだるいと感じている場合、そのだるさは突発的なものでしょうか。それとも慢性的に起きていて、簡単なストレッチをしたり、温めてみてもあまり効果を感じないものでしょうか。
もし、慢性的なもので、ストレッチなどにもあまり効果が感じられない場合、何かしらの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
ふくらはぎがだるいと病気の関係として考えられるものは、以下のものです。
閉塞性動脈硬化症(ASO)
普段、ふくらはぎにだるさなどは感じないのに、ちょっと歩いただけで足がだるくなる、ふとももやふくらはぎに痛みが出るという特徴があります。
病気としては、足の動脈硬化という状態ですので、このような症状が続いているようでしたら、念のため、内科か循環器科で診てもらうと良いでしょう。
急性動脈閉そく
こちらは突発的な症状でもあるのですが、普段のだるさに加えて急に足が痛み出す、冷たくなったり、血色が変わることが特徴です。
足の血管に血栓が出来ていて、血液循環が出来なくなっている状態のため、すぐに手術が必要となります。こちらに似た症状が合った場合も、内科か循環器科で診てもらうと良いでしょう。
ふくらはぎがだるいと病気の関係は、侮れないものです。
だるさに異常なものを感じたら、念のため病院で診てもらうか、そうならないよう、日頃からのケアを怠らないようにしたいものです。
朝にだるい原因は?
朝起きた時に、ふくらはぎがだるいと感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。
朝にふくらはぎがだるい原因は何でしょうか。
ふくらはぎがだるい原因として、「血液を送るためのポンプ機能がうまく機能していない時に起こります。」と説明をしました。
このポンプ機能がうまく機能しない原因が、筋肉が緊張して、うまく動いていないことも説明しています。さすがに寝ている時に足を動かすことは難しいですよね。そのため、寝ている間はポンプ機能が弱まっているのです。
そのポンプ機能が弱くなる原因として、もう1つ考えられるのが「冷え」です。
寝ている間に足が冷えてしまった、ということはないでしょうか。
たとえ夏場でも、冷房を入れて心地よい状態で眠ることが出来ても、意識として「寒い」とは思わなくても、体は冷えてしまっていることもあります。扇風機の風が当たることでも、足が冷えてしまうこともあります。
特に女性に多い、冷房病になってしまいやすい人や冬になると冷え性に悩まされている人は注意が必要です。
朝にふくらはぎがだるい原因は「冷え」である可能性が高いため、寝る前に簡単なストレッチを行ったり、着圧が弱いレッグウォーマーなど、ふくらはぎ全体を温めることが出来るものを履いて眠ってみると、少しは違ってくるはずなので、試してみて下さい。
[ad#ad-1]効果的なマッサージ方法は?
ふくらはぎがだるい時のマッサージ方法は覚えておくと簡単にだるさを取り除くことができますので、ぜひ覚えて実践してください。
湯船に浸かって、ふくらはぎをマッサージする方法です。
方法はとても簡単。
- 両手で足首を、雑巾を絞るような状態で持ちます。
- 両手でふくらはぎを、雑巾を絞るようにマッサージしながら両手をゆっくりと上に移動していきます。
- そのまま太ももまでマッサージをします。
- これを合計10回以上繰り返します。
夏場でも38度などぬるめのお湯に浸かりながらやってみてください。
もし、湯船が狭かったりなどで行うことが難しい場合、お風呂上がりなど、体が温まっているうちに同じマッサージをしても効果的です。寝る前のマッサージとして、取り入れても良いでしょう。
なぜ「下から上に向かって行う」かというと、血液循環と同じ流れになるためです。ふくらはぎがだるい時のマッサージ方法として、「足首から(下から)ふくらはぎ、膝(上)に向かって温める」ということを意識しておくといいでしょう。
湿布は効果的?
ふくらはぎがだるい時には湿布を貼るというのはどうでしょうか。市販品にも、足のだるさを解消してくれそうな湿布が多数販売されています。ふくらはぎがだるい時の原因として考えられることとして、「足が筋肉疲労を起こしてしまった」ことも考えられます。
筋肉が炎症を起こしていて、だるく感じている場合です。
たとえば、普段あまり運動をしない人がいきなり歩きすぎたり、走りすぎた。また、長い時間立ちっぱなしだった場合にも、筋肉疲労が起きます。このように「足を酷使した」という自覚があって、ふくらはぎがだるい時には湿布が有効的でしょう。
筋肉を休ませることが大事なので、まずは冷やすために冷湿布で冷やすといいでしょう。しかし、冷湿布をしても効果が見られない場合は温湿布に切り替えることで温めると良いでしょう。
逆に、筋肉疲労をしているのに、「ふくらはぎのだるさは温めなくては!」と、先に温湿布をしてしまうと、本来は休ませなければ行けない筋肉を温めてしまい、状態が悪化します。
どちらの湿布を貼ればいいのか分からない場合、まずは冷湿布をしてみて、様子を見て下さい。
つぼは?
ふくらはぎがだるい時には、つぼを押すことも効果的です。
仕事中や休憩中など、座ったままでも押せるふくらはぎがだるい時のつぼは、「足の三里」と「承山」です。
「足の三里」の場所は、
・膝の外側
・お皿の下から指4本分下がった辺り
・いちばんくぼんでいる場所
・向こうずねの外側です。押し方としては、
・軽く膝を曲げて座る
・両足のツボに親指の腹をあてる。
・他の指はふくらはぎにあてて押しもみます。
「承山」の場所は、
ふくらはぎの中心線上を上にたどると、
腱と筋肉の変わり目のところの盛り上がりにぶつかって止まります。
その盛り上がりの手前に承山のツボがあります。
ちょうど膝からくるぶしまでの半分辺りのところです。押し方としては、
・両手でふくらはぎを包み込むように中指を重ねる。
・承山を押しもみます。
ふくらはぎがだるい時のつぼは、座り仕事中でマッサージが出来ない、寝る前のマッサージも億劫なくらいに疲れていたり、眠い時に覚えておくと便利でしょう。
また、「足の三里」はからだ全体の治癒力を高めるつぼとしても知られています。ふくらはぎに限らず、体調が悪い時に押してみて、様子を見てみるのもいいかもしれません。
立ち仕事でだるくなる時の対策法は?
座り仕事の場合、つぼを押すことも可能ですし、簡単なストレッチでの解消法の紹介もしています。
では、立ち仕事でふくらはぎがだるい時の対策法はないのでしょうか。
もちろん、あります。
立ち仕事でふくらはぎがだるい時の対策法で一番簡単なのは、アキレス腱を伸ばすことでしょう。
足を思い切り開かなくても、足を少しだけ上下に開いて体を前に倒すか、壁に両手をついて、体重を腕にかけるだけでも、アキレス腱を伸ばすことは可能です。
立った状態でつま先を上げ下げする、かかとを上げ下げすることも良いでしょう。足首を回すだけでも効果的です。要するに、立ち仕事でふくらはぎがだるい時の対策法は、足の血行を良くすることが重要ということです。
立ち仕事の場合、動きがあまりない状態ですと、筋肉が固まってしまうと同時に「立ちっぱなし」という状態で、足に筋肉疲労を与えるという、二重の負荷をかけてしまうため、その片方だけでも解消できるよう、1時間に1回程度は意識をして、簡単に足を動かして血行を良くしておくことをお勧めします。
寝れない時は?
中にはふくらはぎがだるくて寝れないという方もいらっしゃるでしょう。
ふくらはぎがだるくて寝れない時の対策法の前に、寝る前に、足を温めるためにマッサージを行ったり、つぼを押す、アキレス腱を伸ばすなど、出来る対処をしてみてください。
そして寝る時に以下のことを試してみて下さい。
- 足枕を使って、足を高くして眠る
- 着圧が弱いレッグウォーマーなどを着用する
- 湿布を貼ってみる
- 補正下着など、締め付けの強いものは着用しない
ふくらはぎがだるくて寝れない時の対策法は、眠る時に行うだけではなく、日頃からのマッサージでしたり、適度な運動を心がけることも大切です。
ちょっとした簡単なストレッチや運動をこまめに思い出した時に行う習慣を付けて頂くことが、ふくらはぎのだるさを取り除く方法ですので、寝れないほど痛くなる前に意識して、実践してみて下さい。
ふくらはぎがだるい原因は?【マッサージとつぼが効果的!】のまとめ
疲労からくるふくらはぎのだるさであれば、数日から長くても一週間程度で改善してくことが多いですが、あまり長引く場合には病院にいくことをおすすめいたします。