寝る前にお気に入りの音楽やリラックス効果のある曲を聴きながら眠りたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで最近注目を集めているのが寝ながら使えるイヤホン、略して「寝ホン」です。
しかし、睡眠する時にイヤホンを使うのは危険なのでは?と考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、睡眠時にイヤホンを使うと体へどのような影響があるのか、安全に使えるイヤホンについてご紹介します。
イヤホンをしたまま寝た場合の体への影響とは?
睡眠時にイヤホンを使うと、以下の症状が起こる可能性があります。
- 耳が痛くなる
- 片頭痛がおこる
- 緊張性頭痛が起こる
- めまい・耳鳴りが起こる
- 難聴になる
- 耳の中にカビが生える
- 外耳道真菌症になる
- 感電の恐れがある
それぞれ詳しくみていきましょう。
耳が痛くなる
睡眠時にイヤホンをしていると、耳が痛くなる可能性があります。
とくに大音量で使用した場合、耳の中が詰まるような痛みが出るため注意しましょう。
イヤホンが触れている部分が痛くなる時は、イヤーピースのサイズや素材が原因かもしれません。
耳の痛みが続くと、頭痛や吐き気を感じることもあります。
片頭痛が起こる
イヤホンをしたまま寝ると片頭痛が起こるかもしれません。
頭が脈打つような感覚になり、ズキズキと痛みます。イヤホン頭痛とも呼ばれ、普段から片頭痛になりやすい人は痛みが強くなりやすい特徴があります。
緊張性頭痛が起こる
イヤホンをしたまま寝るとストレスによって脳の筋肉が収縮し、頭痛が起こることがあります。
筋肉の血行が悪くなると老廃物が溜まるため、頭や首が懲りやすくなるでしょう。
さらに、目が見えにくい、歯が痛いなどの症状を併発することもあります。
筋肉の緊張が和らぐまで症状は続きます。
めまい・耳鳴りが起こる
若い世代はイヤホンをしたまま寝る人が多いため、めまい・耳鳴りの症状に悩まされている人がたくさんいます。
大音量にすると周りの音がかき消されます。
そのため音楽の世界観に入り込みやすく、リラックスして眠れると考える人が多いでしょう。
しかし、イヤホンをしたまま寝ると耳の内側の血行が悪くなります。
めまいや耳鳴りの原因となり、耳が聴こえにくくなる難聴の恐れもあります。
耳の内側に噛牛という器官があり、音楽を大音量で聴き続けると噛牛にある有毛という細胞が壊されます。有毛細胞は脳に音を伝達する働きがあるため、壊されると機能が低下するのです。
症状の進行はゆっくりなので、初期段階では気づきにくいかもしれません。
大音量で聴いているのに物足りないと感じるようになったら、一度受診するのがいいでしょう。
耳の中にカビが生える
イヤホンをしたまま寝ると、耳の中が高温多湿になります。
そのため、耳の中にカビが生えることもあります。
カビは繁殖を続け、塊になると詰まった感覚になるでしょう。
綿棒や耳かきでは取り除けないため、耳垢の色がおかしい、耳が腫れて痛いという症状が出たら、放置しないで耳鼻科を受診しましょう。
外耳道真菌症になる
イヤホンをしたまま寝ると外耳道真菌症になる可能性があります。
外耳道とは、耳の入り口から鼓膜までのことを指します。
粘膜にカビが生えて感染し、炎症を起こす病気です。
発症したら、耳鼻科で治療を受けて真菌を取り除かなければなりません。
完治するまでに時間がかかるため、耳の中に痛みや痒みを感じたり、耳から液体が出るなどの症状が出た場合はすぐに病院へ行きましょう。
外耳道真菌症が自然治癒することはありません。
感電が起こる
イヤホンをしたまま寝ると、感電死する可能性もあります。
実際、タイに住んでいた16歳の女の子が、スマートフォンの充電中にイヤホンで音楽を聴きながら眠り、感電によって死亡しました。
原因は、充電器からの漏電です。
この事例以外にも、海外ではイヤホンをしながら寝ている最中の感電死が多発しています。
充電器からの漏電だけでなく、イヤホン破損によっても感電が起きる可能性があります。
ケガ・火傷・火災にも注意しましょう。
睡眠時にノイズキャンセリング機能を使うメリット
ノイズキャンセリング機能を持った製品を使用する場合、正しい方法で使用することが重要です。
長時間使用すると耳が痛くなる場合があるため、適切に利用しましょう。
また、完全に騒音を遮断することができない可能性もあるため、十分な注意が必要です。
睡眠時にノイズキャンセリングを利用するメリットは、以下の通りです。
- 騒音の低減
- 睡眠の深化
- ストレスの低減
それぞれ詳しく説明します!
騒音の低減
ノイズキャンセリング機能があるイヤープラグやヘッドフォンを使用すると、周囲の騒音を低減させることが可能です。
これにより、睡眠の質を向上させられます。
睡眠の深化
ノイズキャンセリング機能によって、睡眠中に外部からの騒音が入り込まなくなります。
そのため、より深い眠りに入ることができるでしょう。
ストレスの低減
外部からの騒音が減ると、より快適な環境で睡眠を取ることができます。
そのため、ストレスの軽減につながるでしょう。
睡眠時のイヤホンは有線・ワイヤレス?おすすめ商品を紹介
寝る時に使うイヤホンを有線にするか、ワイヤレスにするか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
選ぶ基準は、使いやすさや価格だけでなく、個人の好みや使用時間によっても向き不向きがあります。
ここからは、有線とワイヤレスのメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
有線のメリット・デメリット
有線は充電をする必要がないため、好きな時に好きなだけ音楽が楽しめます。
中にはケーブルが短くネックレスのように使えるイヤホンもあります。
有線のメリットは遅延やノイズがないことでしょう。
しかし、ケーブルを強く引っ張ると断線してしまうデメリットがあります。
有線のイヤホンを使っていて断線した経験がある方もいらっしゃるでしょう。
有線のイヤホンを使う場合は、比較的安価で買い直しがしやすいモデルを使うのもおすすめです。
ワイヤレスのメリット・デメリット
ワイヤレスのメリットは、ケーブルがないためハンズフリーで音楽を楽しめることです。
Bluetoothに接続することで遅延やノイズなどのストレスを感じることなく曲が聴けます。
断線しやすいケーブルがないため、体勢を気にすることなく楽しめることもメリットです。
ワイヤレスのデメリットは、充電が切れると使えなくなってしまうことです。
そのためバッテリー残量を確認しなければなりません。
ワイヤレスを選ぶ際は、連続使用時間が長いモデルを選ぶ、短時間の充電で長時間使える急速充電に対応しているモデルを選ぶのがおすすめです。
睡眠時に使用するおすすめイヤホン3選!
睡眠用イヤホンは価格帯も幅広く、ワイヤレスやノイズキャンセリング機能付きなどさまざまな種類があります。
そこで、どれを選ぶべきかわからない人におすすめのイヤホンをご紹介します!
史上最高の寝ホン『AZLA/ASE-500』
AZLAから “ブランド史上最高の寝ホン” として登場した有線のイヤホンです。
ドライバーとケーブルを除いた全箇所に、シリコン素材を使用しているのが特徴です。
フル・シリコン構成なので、イヤホンらしからぬ柔らかさとしっとりとした質感になっています。
全体的にプニプニとしており、ドライバーを覆う中心部やノズルもシリコン素材です。
装着時もイヤホン全体の柔らかみを感じられ、耳への負担が少ないように感じるでしょう。
耳にしっかりと吸い付く感じで、フィット感が非常に良いのが人気の理由です。
ケーブルにはTPE素材のものが採用されており、質感や肌触りが良いでしょう。
ケーブルには操作リモコンも装備されており、ケーブルは1.5mと少し長めになっています。
そのため、朝起きた時にケーブルが体に絡まっているなどのトラブルも少ないでしょう。
ケーブルを束ねるためのマジックテープも付属しているので、好みの長さに調整することも可能です。
音質は、優しめの音色で密度もしっかりあるサウンドが楽しめます。
各楽器の分離感もあり、夢心地な音の空間を感じられるでしょう。
音楽を流しながら寝たい方にぴったりのイヤホンをです。
boseのアラーム機能付きイヤホン『Bose/Sleepbuds Ⅱ』
Sleepbuds IIは睡眠に特化しているワイヤレスイヤホンです。
Sleepbuds IIの特徴は以下の通りです。
- 睡眠中も邪魔にならない超小型・軽量設計
- 静寂に感じさせるノイズマスキング
- 専用アプリと連携するとヒーリングサウンドが流せる
Sleepbuds IIは耳の穴にすっぽりと収まるため、一晩中外れにくいフィット感があります。
初期状態では2番目のサイズのシリコン製イヤーチップが付いています。
イヤーチップは2.27gで、本体と合わせても指先に乗るほどの軽さが特徴です。
ボディには摩擦防止のためのコーティングが施されているため、まくらや布団にこすれても摩擦音が発生しづらくなっています。
1回の充電で最大10時間持続するため、一晩中使っても充電が切れる心配がありません。
極限まで薄く・軽くなっているボディなので、睡眠中も邪魔だと感じることはないでしょう。
不快なノイズを除去するノイズキャンセリングは搭載されていません。
しかし、ノイズマスキング機能が搭載されています。
この機能は、「ザー」という音が聞こえている時に、別の音が鳴っても気になりにくい感覚を利用した機能です。
たとえば水の音や焚き火の音を再生している時に、いびきや車など周囲の音が気にならなくなります。
不快なノイズを脳が認識しないよう、音が自動調整されます。
大きな音もブロックできるため、耳栓としても使用可能です。
ノイズキャンセリングはノイズを削減できますが、不快なノイズを完全には打ち消せません。
あえて音を鳴らし、雑音を上塗りするアイデアが人気の理由です。
さらに、専用アプリ「Bose Sleep」と連携すると、睡眠導入を促すヒーリングサウンドを流せます。
雨音や波音などの環境音や、テレビの砂嵐のような音など、50曲以上が収録されています。
タイマーを設定すると、一定時間後に自動でストップします。
寝る前は音を聴いていたいけど、寝た後は止めてほしいという場合に役立つ機能です。
ほかにも、アラーム機能と着信通知機能が搭載されています。
睡眠用の音楽に特化しているイヤホンなので、睡眠中でも着けっぱなしにできるサイズや機能性を実現しています。
Sleepbuds IIでは、自分だけに聞こえるアラームを鳴らすことも可能です。
家族は起こさないようにアラームを鳴らしたいという方にはぴったりでしょう。
睡眠中も着けっぱなしにできるSleepbuds IIならではの機能だといえます。
ASMRにも最適!『anker/Sleep A10』
ankerのSleep A10は、完全ワイヤレスの寝ホンです。
音楽リスニング用イヤホンだけでなく、イヤホン内部のスリープ用サウンドによる睡眠導入用イヤホンとしても使えるハイブリッドタイプとなっています。
イヤホン本体は片耳約2.9gという超小型サイズで装着感にもこだわっているため、寝ながら使っても圧迫感が少なく、耳にやさしいフィット感を得られるでしょう。
また、周囲のノイズを検知し、ノイズに重ねるようにスリープミュージックを流してくれる「ノイズマスキング」機能を搭載しています。
Soundcoreアプリからのコントロールで睡眠モニタリングやアラーム設定にも対応しているため、機能性も十分だといえます。
バッテリー性能は、音楽モードの場合イヤホン単体で6時間、充電ケース併用で47時間です。
一方、睡眠モードはイヤホン単体で10時間、充電ケース併用で80時間となっています。
Sleep A10は、リラックスサウンドという表現がぴったりな聴き心地のよさが特徴です。
イヤホンで環境音楽を再現しているというイメージなので、寝ホンとして活用するには理想的な製品だといえるでしょう。
睡眠時にイヤホンを使うのは危険?体への影響や安全に使えるワイヤレス商品をご紹介!のまとめ
今回は、睡眠時にイヤホンを使うと体へどのような影響があるのか、安全に使えるイヤホンについてご紹介しました。
睡眠時にイヤホンを使用すると、事故や難聴のリスクがあります。
しっかり頭に入れたうえで、正しく使用することが重要です。
自分に合ったイヤホンを見つけられると、快適でリラックスした睡眠時間を得ることができるはずです。