喉に異物感がありずっととれない場合には原因が様々あります。ストレスや生活習慣の問題や症状によっては病気が潜んでいる場合もあります。喉の異物感とともに口臭や吐き気も伴う場合には注意が必要です。
喉の異物感の原因は症状によって違いますが、病気もしくはストレスなどが関係していることが考えられます。しかし喉の異物感は何科に行けば良いかわからない時もありますので、参考にしていただければと思います。
喉の異物感の主な症状は?
何か食べ物を食べる時、人は喉を動かして飲み込みます。
しかし飲み込む時に、異物感を感じる事があり、それは病気の前触れと言われています。食べ物を飲み込む時に異物感を感じ、飲み込みずらくなることを嚥下障害と言います。飲み込むことが出来てもむせてしまうことも嚥下障害の一つです。
嚥下障害は、脳梗塞などの脳血管障害や逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアなどの食道系の異常、四肢の筋力低下などの症状が出るギラン・バレー症候群のサインになっています。
具体的な事例としては、固形の硬いものやパサパサしているものなど、飲み込みづらい食べ物が食べられなかったり食べられても飲み込むことに手間取り食事に時間がかかったりするようなことがあれば嚥下障害の可能性があります。
その他に喉の異物感を排除しようとして痰を出すこともあります。
喉の異物感と逆流性食道炎について
逆流炎食道炎とは、逆流してしまった胃液が食道や気管にダメージを与え、潰瘍が出来てしまい喉に炎症が起きてしまう疾患です。
逆流炎食道炎を発症すると喉に異物感や痛みを感じます。逆流炎食道炎で喉の異物感を感じると、必然的に食欲がなくなるので必要な栄養を摂取することが出来ずに体調不良に繋がってしまいます。
余りにも炎症がひどい場合、点滴から栄養を摂取しなければならなくなります。
逆流炎食道炎の主な症状は、胸焼けです。
胃液がこみ上げてきたりなど喉が焼けついたり熱くなるように感じます。喉に異物感を感じたり、声がかすれたりするのはそのためです。
その他にも咳が止まらなくなり気管支炎を患ったり耳が痛くなったりするような症状があります。
甲状腺について
甲状腺の病気は、肝臓の病気と同様なかなか自己発見できません。
甲状腺は、喉仏の下の気管の前にあります。血液中にホルモンを分泌し、代謝を正常に保つなどの大切な役割を持っています。喉に異物感があり、全身がだるく重く感じたり食べないのに太ったり皮膚を触ると冷たく感じるなどの異常が出た場合は、甲状腺の病気になっていると考えられます。
風邪の症状のように、喉に異物感を感じたり腫れたりかすれたりなどの症状が出る場合は、甲状腺に腫瘤がある可能性があり、手術で取り除かなければいけません。
甲状腺の腫瘤が出来る原因は、はっきりとわかっていないので、悪性の癌にしろ良性の腫瘤にしろ自覚症状がほとんどありません。しかししっかりと適切な治療をすれば生存
ヒステリー球はストレスが原因
喉に違和感があるときに物を食べると、炎症が出来ている場合は痛みます。
しかし食べても痛みが感じない時には、ヒステリー球の可能性があります。
参考⇒ヒステリー球の原因と5日で治した3つの対処法とは?【喉に異物感】
ヒステリー球とは、別名梅核気や咽喉頭神経症と言われていてストレスが原因だったりアレルギーの一種であったりと未だにはっきりと原因が特定されていない病気です。極度の疲労やストレスから喉に異物感を感じるようになるので実際飲んだり食べたりしても痛みを感じません。
このヒステリー球になる人は、繊細でデリケートな女性が多く、更年期障害の一つだとも言われています。
周りとの人間関係などのストレスで言いたいことが言えずに我慢している人が喉に違和感を感じ、異物があるように思ってしまうそうです。
その他にも自律神経が乱れて交感神経が過敏になっているのも原因だと考えられています。
[ad#ad-1]口臭が出る?
喉の奥にある舌扁桃という器官が炎症を起こすと舌扁桃の表面にあるたくさんの小さな穴に膿が溜まります。
この膿は、におい玉やくさい玉として知られています。この溜まった膿が口臭の原因となっているのです。風邪をひいて鼻水がでると、その鼻水が舌扁桃についてしまいます。
舌扁桃に鼻水が長くついている状態になると炎症を起こしてしまうのです。舌扁桃は喉の奥にあるので、この状態になると常に喉に異物感を感じるでしょう。
この舌扁桃に溜まった膿は、最初自覚症状がありませんが、食べ物と一緒に膿が飲み込まれると自分でも口臭を自覚します。治療法としては、耳鼻科で膿を取り除いてもらう膿栓吸引という方法があります。
吐き気を伴うことも?
喉に異物感があると、人はどうしても違和感を感じてしまい吐き出そうとします。
なので常に吐き気を覚えている人がいらっしゃるかもしれません。喉に異物があるように思えて吐き気を覚える病気はたくさんあるのです。
まず考えられるのが、急性胃炎です。
急性胃炎は、お酒の飲み過ぎや食べ過ぎによって胃に負担がかかると起こります。最近ではストレスを感じすぎると「胃に穴が開く」というように胃炎になりやすいようです。
そして胃液によって食堂や気管が傷つく逆流性胃炎やノロウイルスなどのウイルスや食中毒などの感染性胃腸炎、ストレスの影響で自律神経が乱れる自律神経失調症などがあります。また薬の副作用でも喉の異物感を感じ、吐き気を催す場合があります。
※ヒステリー球になっている場合も吐き気が起きる場合があります(体験談)。喉の違和感に加えて、急に胸が悪くなり、吐き気を起きることもありました。しかし、吐こうとしても何も出てきません。
げっぷは空気の呑みこみが原因?
喉に異物感があり、げっぷが増える人は、逆流性食道炎の可能性があります。
その他にも、胸が締め付けられたり焼けるような違和感を感じたり胸焼けがしたり耳鳴りがするなどの症状もあります。逆流性食道炎は、食道や気管が炎症を起こしてしまうので飲み食べが出来なくなり最悪死に至るケースがあります。
その他にもヒステリー球といったストレスからくる心の病気で喉に異物感を感じ、空気を一緒に飲み込んでしまってげっぷがでる現象もあります。
空気を飲むので呑気症とも言われているこの病気は、自律神経の乱れが原因とされています。
あまりにも喉に異物を感じ、げっぷが出てしまう場合は、食べ物を飲み込んで喉に痛みを感じたら逆流性食道炎で、喉に痛みを感じなかったらヒステリー球の可能性がありますので出来るだけ早く病院に受診するといいでしょう。
痰が異常にでる
喉にずっと魚の骨やかけらのような異物があり、指で患部に触れても何もなく、痰が酷く時には血の混じった痰が出るときは喉頭がんの可能性があります。
あまりにも血の混じった痰が出るときには声門がんの疑いがあり、だんだん息苦しくなっていきます。
喉頭がんは声がかすれたりといった初期症状がありますが、よく風邪と勘違いして抗生物質だけを飲んでいる場合があります。
しかしずっと喉に異物感を感じ、だんだん物を食べるときに痛み悪化すると液状のものですら激痛を伴います。喉頭がんをはじめとするがんは、早期発見が治療のカギです。
喉の異物感が取れずに痰が多い場合は、出来るだけ早く病院を受診しましょう。
何科に行けばいい?
喉に異物感がある場合、風邪の延長だと思い病院を受診されない方が多いと思いますが、あまりにも長く喉に異物感がある場合は、異なる病気を患っているかもしれません。
喉なので耳鼻科を受診される場合があるかもしれませんが、まず、その喉の異物感の原因が、何かを判断するためには内科を受診することをおすすめします。※内科に行っても耳鼻咽喉科に行ってと言われることも多々あります。
何かを飲み込むときに痛みを感じる場合は、逆流性食道炎の可能性があるので消化器官の専門医がいるような総合病院の内科を受診しましょう。耳鼻咽喉科でも逆流性食道炎か検査してくれます。
喉の異物感がヒステリー球の場合には、心の病気なので心療内科を受診します。
飲み込むときに痛みは伴わないが、喉に違和感がある場合は、ヒステリー球の可能性があります。
薬による治療やカウンセリングなど人によって治療方法が異なりますが、まず第一にストレスと減らすことが必要です。
喉に異物感がでる症状の原因は?【口臭や吐き気との関係も】のまとめ
数日だけの喉の異物感だとそれほど気にする必要はありませんが、長期間経っても改善しない場合には病院で診察を受けましょう。