「生涯学習」と言われるようになり久しくなります。私たちは一生かけて学ぶ存在です。時には一度学習したことを改めて学び直す場面もあります。
なぜ学ぶ必要があるのか、学び直しの意義とは何か、そして学び直しの方法にはどのようなものがあるかについてよく挙げられる疑問についてお答えをしてまいります。この記事を読めば、あなたが関心のある、何かについて学び直しをしてみたいこと思うでしょう。
なぜ私たちは学ぶ必要があるのですか? その意義は何?
目まぐるしく世界が変化するから
私たちを取り巻く世の中は常に変化をしています。それこそだんだんとそのスピードは増し、今までの常識や「しきたり」が覆ることもあります。私たちは常に知識や常識をアップデートする必要があるのです。
自分の知識とスキルをレベルアップするため
古いままの知識やスキルはやがて効率の悪いもの、通用しないものとなります。それでは自分の力を発揮する場がなくなっていきます。
私たちには「対応力」が求められます。それが追いつかなければ、何が正しいかという批判が正しく行われなくなります。
社会や人に貢献するため
身につけた新鮮な知識や力は、人を良い方向に導き、人々の幸福や利益をもたらします。
それにより、社会に必要とされる自分を実感でき、生きがいや働きがいを感じるでしょう。
学び直しの内容にはどのようなものがありますか?
新しい技術の導入
たとえば会社に新しい機械が導入されるということがあります。
それを担当者は扱えるようにならなければなりません。もちろん既存の機械とは操作方法が全く異なることもあります。今までになかった機能がついているでしょう。その機械を新たに知ろうとしなければ、それを使いこなすことはできないでしょう。
また学び直しは個人レベルでも起こります。現在はコンピューターやモバイルの性能が上がり、通信方法や扱えるデータの量も大きく進歩しています。AIも台頭するようになりました。私たちは日常生活の中に溶け込んでいるそれらのテクノロジーを受け入れ、常に学び続ける必要があります。
資格の取得
仕事やできることの幅を広げるために、資格を新たに取得したり、より上級の取得を目指したりすることがあります。それは会社・企業で必要な資格であるときもありますし、個人的なスキルアップや興味を広げるための場合もあります。
語学力を上げる
最近はグローバル化も進み、日本国内には以前よりも外国人の方を見かける機会が増えました。企業においても、海外にまで事業を広げるのが普通になってきました。それには語学力が必要となります。高校や大学まで英語を誰もが学んだでしょう。けれどもさらに学び、生きた語学力を身につける人は増加し続けています。
また企業内でも、従業員の配置転換や新規事業、そして最近では日本社会がDX推進を目標としているのでリスキリングも重要になってきています。
その他にも数多くある学び直しの目的
その他にもトレーナーや講師にとって、教える内容を変えないままであれば、教えることが古くなり、現状に対応できないものとなるでしょう。
医学・健康・ライフスタイルも、常に変化し続けています。これらは旧態依然の方法を信じて実践しても、それは意味のない行動だと後に評価されることも数多くある分野です。さまざまな場面でアンテナを張り、こまめにアップデートしていきましょう。
環境問題・社会問題・人権問題などの考え方も変化します。必ずしも多数派や力のある集団が正しいとは限りませんが、世界の動きに常に目を向ける姿勢は必要です。
このように、学び直す場、知識や技術をアップデートする場はたくさん生活の中にあります。
[ad#ad-1]学び直しはどのような方法でできますか?
書籍
学び直しをしたい分野の本を読むと学びを深められます。
最近ではkindleなどの電子書籍も身近で、スマホで学びが進められる傾向が強くなってきました。
通信制度プログラム
大学などでの学びを受けることができるプログラムです。オンラインの場合や対面の場合と幅広く行われます。
まず1つめは、大学に入学しなくともそれと同等の学びが可能で、科目数は1科目だけでも、複数科目でも良い「科目等履修制度」です。
次に、大学が社会人に対して学習プログラムを設定して、それを履修した人に履修証明書を与える「履修証明プログラム」です。コースは3か月間、半年間、1年間などがあり、体系的にしっかりと学びたい人向けです。
3つめにすき間時間などにこまめに学習を重ねられ、時間の制約が少ない社会人に向いている「通信制大学」です。これは入学試験がなく、書類選考のみで決定します。また他と比較して安価なので取り組みやすいでしょう。
オンライン講座
独自の学習プログラムによって、オンラインで学習を進めていくタイプです。
テックキャンプ
ITエンジニアへの転職を目指すためのプログラミングスクール
Udemy
ビジネススキル・デザイン・マーケティングなど幅広いジャンルで、21万件以上の動画を中心に講座を受けるタイプ
Schoo(スクー)
決められた時間に講義を受けられ、チャットによる質問も可能
有料であるところがほとんどで、月額払い、買い切りなどの違いもあります。
通学
学びたいジャンルや内容の学習ができる大学・専門学校などへ通う方法です。社会人になってからの入学も当然可能です。ただし、通学のために時間を確保する必要があることや、通信制度やオンライン講座と比較すると、費用が高くなります。けれども、教授や講師と近いところで学ぶことができるのが最大の強みです。
独学
お金がない、自分のペースでやりたい、時間はたっぷりあるという人は、独学という方法もあります。けれども、教えてもらうわけではないので、力の伸びはここで挙げた方法の中で最も低いと言わざるを得ません。また一人でやり抜く強い意志も必要です。これらが備わっている方なら独学も可能でしょう。
まとめ
目まぐるしく変化する世の中に生きる私たちは、事あるごとに新しい知識やスキルを更新することを求められています。その波に乗って、常に自分をアップデートできる力があれば、自分のスキルアップ、会社への貢献が可能でしょう。
また学び直しの方法は現在のネット社会では多岐にわたっています。自分が必要と感じられる内容や興味のあることに対して門戸が広く開かれているので、今は学び直しがしやすい時代です。何か自分をレベルアップできるものを作りませんか。