スクールに通わずに独学で英会話を習得したいという方がいらっしゃいます。しかし、独学で勉強する場合、何から始めればいいのかわからないというのが悩みになるでしょう。
そこで、この記事では英会話を独学で勉強するためのおすすめの順番、英会話を習得のためにしてはいけないことなどを紹介します。
さらに、英会話を独学で習得するために使えるおすすめのYouTubeチャンネルも紹介していますので、独学で英会話を習得できる動画チャンネルを探しているという方は参考にしてください。
英会話を独学で習得するためのおすすめの方法
英会話を独学で身に着けるためには次の順番で勉強するのがおすすめです。
- 英単語を覚える
- 英文法を理解する
- 英語をインプットする能力を鍛える
- 英語をアウトプットする能力を鍛える
それぞれの方法について具体的な内容を紹介します。
英単語を覚える
英会話を独学で習得するためには、まず語彙を増やす必要があります。これが最初の段階です。
通常、中学校の英語授業で学習する単語の数は約1,000語と言われています。
この基本的な単語は日常会話からビジネス英会話まであらゆるシーンで使うものなのできちんと覚えてください。
英語で日常会話ができるようになるには、3,000語の英単語を覚える必要があると言われています。中学英語の単語から始めて最終的には3,000語の英単語を覚えることを目標にしてください。
独学で単語を勉強するための方法には以下のものがあります。
- 単語の意味と発音をセットで覚える
- 慣用句などの例文で覚える
- 声に出して覚える
- 写真やイラストで覚える
- 複数の英単語をセットで覚える
英文法を理解する
英会話で基礎となるのが、語彙の習得と文法の理解です。
文法は英会話のルールなので、たくさん単語を覚えてもルールに沿って使わなければ英会話になりません。
したがって、文法を理解することも独学で英会話を習得するために必須のプロセスです。
とはいえ、大合格に必要とされるレベルの難しい文法をマスターする必要はありません。中学校で習う程度の文法を覚えれば日常会話なら十分におこなえます。
単語と違い、文法は覚えるべきルールは限定されています。テキストを読んで理解できない点だけに集中すればそれほど時間をかけずに復習できるでしょう。
[ad#ad-1]英語をインプットする能力を鍛える
独学で英会話を習得するためには、英語をインプットする能力を鍛えなければなりません。
英会話を習得するには、聞いた英語の全単語を頭の中で日本語に訳さずに英語のまま理解する能力、いわゆる英語脳が必要です。
さらに、英会話独特のリズム発音、感情に伴う音声の変化にも対応しなければなりません。こうした理由から英会話を習得するには英語をインプットする能力が必要なわけです。
英語をインプットする方法の1つはリーディングです。継続してリーディングをすれば英語脳を作ることができます。
さらに、リスニングをおこなうことで、英語を聞き取る能力や英語特有の発音、リズムの変化などが学習できます。
リスニング力を鍛える効果的な方法は、ディクテーションとシャドーイングです。
ディクテーションとは、英語の音声を聞いて1文ごとに文章を書き起こす学習方法です。
ディクテーションでは、聞いた文章で聞き取れていない部分がどこなのかわかります。さらに正しい発音を覚えることもできます。
ディクテーションがある程度できるようになれば、シャドーイングを取り入れることができます。
シャドーイングとは、英語の音声を聞いて、後から真似て発音する学習方法です。海外ドラマを見て役者の発音を真似ることもその方法の1つになります。
リスニング力を伸ばし英語をインプットする能力を鍛えれば、耳がネイティブの英語に慣れ、英語特有の発音もスムーズに覚えられるでしょう。
英語をアウトプットする能力を鍛える
リーディングとリスニングで英語脳を作り英語の発音に耳が慣れるようになったなら、次はアウトプットする能力を鍛えることができます。
独学で英会話を習得する場合、常に英会話の講師がそばにいるわけではないので、会話でアウトプットする能力を鍛えるのは難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、英語で自分の言いたいことを書くライティングです。たとえば、英語で日記を書くことができます。
大切なのは毎日継続しておこなうことなので、最初のうちは2,3行の短い日記で十分です。
日記を書いた後は、書いた内容を音読してください。そうすればスピーキング力が鍛えられ、書いた内容を日常会話で使うことができるでしょう。
日記の内容が正確かどうか不安という方は、英語ができる家族や友人などに添削を依頼できます。
外国人の友人がいれば積極的に英語で会話してみることも、英語のアウトプット能力を鍛える効果的な方法です。
もし外国人の友人がいないのであれば、独学を中断し比較的低コストで利用できるオンライン英会話などの利用も検討できるでしょう。
独学で英会話を習得するのにおすすめのYouTube
YouTubeはネット環境と端末さえあれば無料で利用できるので、英会話を独学で習得したいという方にはおすすめのツールです。
さらに、たくさんある種類の中から自分に合ったコンテンツを選べる、スキマ時間を活用しいつでもどこでも視聴できるというメリットがあります。
そんな数ある英会話が勉強できるYouTubeチャンネルの中から、おすすめのチェンネルを3つ紹介します。
英語聞き流し|Sakura English
※出典:英語聞き流し|Sakura English
英語聞き流し|Sakura Englishは、英会話聞き流しチャンネルです。
本当に使える英語フレーズを勉強することができるので、英会話学習の初心者や学び直しをされている方におすすめのチャンネルです。
2023年8月現在のチャンネル登録者数は44万人で、YouTube動画と連携しているAmazon Kindle書籍もこれまでに15冊出版されています。
本を見ながら動画なの内容を聞いて英会話を勉強することも可能です。
サマー先生と英会話
※出典:サマー先生と英会話
サマー先生は、アメリカのシアトルで生まれ育ち、10年間日本で英会話講師をしていました。現在はスタンフォード大学大学院で言語学を研究しています。
サマー先生と英会話の特徴は、実際に使われている英語を効果的な学習法で楽しく紹介されている点です。
「超わかりやすいLとRの発音の仕方!」「日本語にない6つの英語の母音!」「Thの発音の完全版!」など英語の発音が勉強できる動画もたくさんアップされています。
Atsueigo
※出典:Atsueigo
Atsueigoは、生まれてから大学卒業まで日本で育ったATSUが、英検1級、TOEIC満点、TOEFL114点、IELTS8.5を取得し、大学院留学後にメルボルンでBig4会計事務所に就職できるまで実践してきた英語学習法を学べるチャンネルです。
英会話のスキルを伸ばす方法、英語学習のモチベーションを維持する方法などをの動画が多数アップされています。
最短でTOEICのスコアをアップさせる方法など、資格試験対策になる動画もあるので、TOEICやIELTSといった英語の試験を受験する方にもおすすめのチャンネルです。
StudyInネイティブ英会話
※出典:StudyInネイティブ英会話
StudyInネイティブ英会話は、関西弁の帰国子女アンジーと文法を得意とする日本人のせいけがすぐに使えるネイティブ英語を配信しているチャンネルです。
英語表現のルールや細かいニュアンスの使い分けなどをわかりやすく説明しています。
教科書にはないネイティブは持つニュアンスが知りたい方、ネイティブ目線で英文法を勉強したいという方にはおすすめのチャンネルです。
ちなみに、StudyInネイティブ英会話のチャンネル発足当初は、みっちゃんというカリフォルニアに10年住んだ経験がある帰国子女のメンバーが在籍していました。
みっちゃんは2023年3月8日にStudyInネイティブ英会話を卒業し、現在は個人チャンネルで英語の楽しさや便利さを伝える動画をアップしています。
バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika
※出典:バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika
バイリンガール英会話 | Bilingirl Chikaは、小学校1年制の時からシアトルに16年間住んでいた日本語・英語バイリンガルChikaさんが運営しているチャンネルです。
初級者向けの日常英会話から上級者向けのビジネス英語まで、幅広い英語知識が学べるのが特徴です。
特に、リアルな英会話に楽しく触れることができる旅動画はこのチャンネルの人気コンテンツになっています。
娘と英会話している動画、夫が英会話・英語学習にチャレンジする動画、海外での生活の様子を撮影した動画などもアップされており、これらもかなりの数の視聴回数です。
文法やフレーズ、発音のコツ、海外での生活に興味があるという方には、このチャンネルをおすすめします。
Hapa英会話
※出典:Hapa英会話
HAPAは元々ハワイ語から由来した言葉で「半分」または「一部」を意味しており、「Hapa 英会話」は「ハーフがお伝えする英会話」ということで、日本人とアメリカ人のハーフであるJunがこのチャンネルを運営しています。
英語と日本語の両方を勉強しているので、日本人がつまづきやすい部分をわかりやすく説明してくれるのが特徴です。
英会話を習得するためのマインドセットや学習法を説明した動画は人気があり、現時点での視聴回数が75万回以上となっています。
まとめ
この記事では、英会話を独学で習得するための手順を紹介しました。
英会話に必要な単語や文法の学習は中学英語の復習からスタートできます。
語彙が増え、文法が理解できたなら、次は英語をインプットする能力とアウトプットする能力を鍛える段階です。
リーディング・ディクテーション・シャドーイングで英語脳を作り、英語の発音やリズムに耳が慣れるようになります。
英語で毎日日記をつけることは、英語で自分の意見や気持ちを表現できるようになるので効果的な学習方法です。
YouTube動画を使えば、自分の予定に合わせて好きなタイミングで英会話を学ぶことができます。
独学でも英会話ができれば、交友の幅がさらに広がり人生をさらに豊かにすることができるでしょう。