突然ですが、あなたが会社から解雇されて自分で新しい仕事を見つけられない場合、あなたはどこに行くでしょうか?大抵の場合は「ハローワーク」という、求職者の方へとサービスを無償で提供している機関に足を運ぶと思われます。
そして、求職の際に相談にのってくれたりアドバイスをしたりしてくれるハローワークにいる職員のことをなんというか知っていますか?
あれらの職員を「キャリアコンサルタント」と言い、国家資格を取得することでキャリアコンサルタントになることができるのです。
そこで、今回は「キャリアコンサルタント」とはどのような職業であり、どうするとなることができるのか、という点について徹底解説してきたいと思います。
今将来の夢を探している人、キャリアコンサルタントという夢を視野に入れている人は必見の記事となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。
キャリアコンサルタントとはどのような職業なのか?
まず、キャリアコンサルタントとはどのような職業なのでしょうか。
ハローワークで働いている姿からもわかるように、まず第一の仕事としてあるのが、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」です。
求職者の一番近くで付き添い、具体的なアドバイスや改善案を出して、職業選択ができるように補助してあげることが仕事です。
他にも、一般企業や教育機関、医療現場でもキャリアコンサルタントの方々は配属され、人材派遣・人材紹介会社でも雇われるような、幅広い職種で働いているのもキャリアコンサルタントの魅力の一つです。
キャリアコンサルタントの平均年収は584.4万円となっています。
顧客と言える、一人ひとりの求職者などの現状を分析、見合っているスキルや具体的なアドバイスを正確にしないといけないので、経験値が豊富であり几帳面よりな正確ではないと的確に仕事をこなしていくのは難しいでしょう。
そんなキャリアコンサルタントという職業ですが、このキャリアコンサルタントは名称独占資格であり、資格を持っている人しか名乗れない、要は資格取得によってキャリアコンサルタントになることができます。
キャリアコンサルタントになるために必要な資格とは?
キャリアコンサルタントになるための資格で、国家資格でもある「キャリアコンサルタント技能士」を取得するためには、どのような流れで試験に挑めばよいのでしょうか?
まず、このキャリアコンサルタント技能士の試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格を持っている必要があります。
1.厚生労働大臣が認定する養成講習の課程を修了する
2.実務経験を3年以上積む
(実務経験とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関した経験を指します。)
3.国家検定である「キャリアコンサルティング技能検定」の学科試験又は実技試験に合格する
上記のいずれかの条件に該当している必要があります。
1の養成講習は年齢制限などがなく誰でも講習を受けることができ、最短で3,4ヶ月で全ての講習を終えて受験資格を得ることができます。
それに対し2では3年間かかることが確定していますが、必ず受験資格を得ることができます。
自分に見合っていると思う条件を選び、効率よく受験資格が得られるようにしましょう。
そして、受験資格を得ることができたら、いよいよ本番であるキャリアコンサルタント技能士の試験となります。
[ad#ad-1]キャリアコンサルタント技能士試験とは?
キャリアコンサルタント技能士試験では「学科試験」「論述試験」「面接試験」の3つに分かれており、「面接試験」ではロールプレイング試験が15分、口頭試問が5分間行われて、全ての試験で合格基準を上回ることで合格となります。
そして、各試験での合格率はどうでしょうか。
2023年度の結果では、
- 学科試験…83.6%
- 実技試験…63.7%
- 同時試験…60.7%
となっています。
学科試験の合格率は非常に高く、国家資格の中ではかなり低い難易度となっているため、しっかりと講習を受けて勉強をすれば無事に試験に合格することができそうです。
毎年、各試験での受験者数は3000〜4000人となっています。
まとめ
今回は、キャリアコンサルタントはどのような仕事であり、受験資格から試験内容など、キャリアコンサルタント技能士について紹介させていただきました。
先程も説明したように、様々な国家資格の中では難易度が低くなっており、国家資格をなにか取得したい、という思いがある方にもおすすめの資格となっています。
様々な資格の詳細について調べて、自分に見合ったものが見つけられるように自分から情報を集めていきましょう。