危険物取扱者は、危険物の取扱業務ができる国家資格です。
「名前は聞いたことあるけど、どんな仕事で役立つ資格なの?」
「資格を取得する難易度が知りたい!」
このようにお考えの方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、危険物取扱者はどんな資格かについてご紹介します。
難易度や合格率も解説するので、これから資格取得を目指そうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
危険物取扱者資格試験の難易度とは?
危険物取扱者は国家資格なので、取得すれば履歴書にも記載可能です。
危険物取扱者を取得すると、消防法で定められている危険物の取扱いができます。危険物取扱者試験は、甲種・乙種・丙種の3つに分けられます。
乙種と丙種に関しては、受験資格がありません。誰でも挑戦可能です。
甲種の受験資格は、以下のいずれかを満たしている必要があります。
- 乙種危険物取扱者免状の交付を受けている
- 大学等において化学に関する学科等を修めた
- 大学等で15単位以上化学に関する授業科目を修得した
- 化学に関する学科または過程の修士・博士の学位を持っている
です。
甲種の難易度
甲種の合格率は毎年30〜40%程度で、難易度は比較的高いといえます。
甲種では、危険物第1類から第6類までの学習が必要です。化学の基礎知識を持っている方でも、合格できるのは3人に1人程度です。
また、危険物取扱者甲種は、出題範囲が広い特徴があります。
試験科目の一部免除もないため、十分な試験対策が必要です。
乙種の難易度
乙種は、乙4のみ30%前後、その他の合格率は60〜70%程度です。
乙種を受験するメリットは、乙1から乙6の中から受験する類に絞って勉強できることです。
試験傾向が掴みやすい特徴があります。
乙4は難易度が高いといえますが、まずは乙4を狙うのがおすすめです。ガソリンや軽油など身近な石油類を扱えるようになるので、実務に役立ちます。
企業からのニーズも高いため、即戦力として採用される可能性が高いでしょう。
就職や転職を検討中の方には、とくにおすすめです。
丙種の難易度
丙種の合格率は、50%前後です。
受験者の2人に1人が合格できている計算なので、難易度は低いといえます。
初心者でも十分手が届く資格です。
[ad#ad-1]危険物取扱者の仕事内容
危険物取扱者の仕事内容についてご紹介します。
危険物を取り扱う施設で働く
ガソリンスタンドや化学工場、タンクローリーなど一定数量以上の危険物を保管している仕事では、危険物を取り扱うための危険物取扱者が必要です。
たとえば、医薬品、自動車部品メーカー、ドライバーなどさまざまな職種で必要とされています。
保守点検・管理
危険物取扱者の甲種を取得すると第1類から第6類まで全ての危険物が取り扱えるようになります。
乙種を取得すると第1類から第6類のうち、試験に合格した類の危険物取扱いが可能です。
そのほかにも定期点検や保安の監督を行えます。
また、甲種もしくは乙種を取得している危険物取扱者が立ち会えば、危険物取扱者を取得していない人も危険物の取扱いが可能です。
危険物取扱者を取得するメリット
危険物取扱者の資格を取得するメリットをご紹介します!
収入アップを目指せる
資格を取得すると、収入アップにつながります。
仕事の幅が広がるのはもちろん、資格手当が受け取れることもあるでしょう。
企業によっては、福利厚生の一環で資格を取得すると手当がもらえる場合もあります。
資格取得前に会社の福利厚生を確認し、危険物取扱者の資格が手当の対象かを確かめましょう。
責任ある仕事を任される
危険物取扱者の資格所有者は、危険物を扱う業種において活躍できます。
資格を取得すると、より責任のある仕事を任されるでしょう。
責任のある仕事を任せてもらえると、職場での評価も高まります。
さらに、危険物取扱者の仕事は作業が事故防止に直結しているため、仕事内容にやりがいを感じることもできるでしょう。
危険物取扱者が活躍できる代表的な分野は製造業です。
物を作る過程では危険物が必須となるケースがたくさんあります。
そのため、製造現場では危険物取扱者は必須の資格といえるでしょう。
そのほかにも、化学薬品を扱う現場や薬品工場でも危険物取扱者資格は重要です。
私たちが普段利用しているセルフタイプのガソリンスタンドでは、乙種4類または甲種危険物取扱者資格を持っている方を設置しなければなりません。
まとめ
今回は、危険物取扱者の資格についてご紹介しました。
資格を取得すると仕事の幅が広がり、キャリア構築にも繋がるなど、さまざまなメリットがあります。危険物取扱者は化学が苦手な方や危険物について詳しくない方も、合格を狙いやすい資格だといえるでしょう。
関連する職業へ就職や転職を考えている方は、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。