一般的に主婦歴が長くなればなるほど、正社員としての再就職は難しくなっていきます。
正社員でなくとも、派遣社員、パート、開業など働き方はさまざまですが、どれをとっても悩ましい問題ではありますよね。
本記事では、「就職」「独立」「趣味を生かす」の3点から主婦におすすめの資格8選をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
主婦におすすめの資格8選
ここからは「就職」「独立」「趣味を生かす」の3つから、おすすめの資格をご紹介します。
難易度は高くないものを中心にご紹介していきますので、興味を持ったら一度詳細を確認してみてくださいね。
就職におすすめの国家資格3選
就職におすすめの資格は以下の3つです。
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 調理師
- 保育士
比較的受験資格を満たしやすいものですので、取りやすい部類になると思います。
就職の際にも有利になるものを選んでいますので、ぜひ参考にしてみてください。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーは、資産計画のスペシャリストです。
国家資格(FP1~3級)と、民間資格(CFP、AFP)があり、民間資格は認定後も研修があり、2年毎に更新する必要があります。
難しい資格にはなりますが、投資への関心が高まっている今、今後も活躍の場が期待できる資格でもあります。
就職に活用するならFP2級以上がおすすめです。
難易度 | FP3級:普通
FP2級:やや難しい FP1級:難しい |
合格率 | FP3級:40~80%
FP2級:20~60% FP1級:7~18% |
受験資格 | FP3級:なし
FP2級:①~③のいずれか FP1級:①及び②の両方 |
調理師
調理技術や食に関する専門家が調理師です。
飲食店から病院、保育園まで幅広い就職先があります。
受験資格として2年以上の実務経験が必要ですが、2年以上同じ勤務先でなくてもよく、過去から合算してもかまいません。
難易度 | 普通~やや優しい |
合格率 | 60~70% |
受験資格 | ①もしくは②の条件を満たしていること。
①調理師専門学校を卒業している ②調理の実務経験が2年以上 |
保育士
専門学校やカリキュラムを修了していなくても、保育士試験を受ければ取得できますので、挑戦しやすい国家資格です。
保育士資格を生かした就職先は多く、保育園以外にも以下のような就職先があります。
- 病児保育士
- 学童保育
- 子供服専門店のスタッフ
- ベビーシッター
上記以外にも保育士資格を求める職場は多く、特に資格が必須でなくとも子どもに係る職業では大きなアドバンテージになりますよ。
難易度 | やや難しい |
合格率 | 10~20%前後 |
受験資格 | ①大学、短大、専門学校等を卒業した者
②児童福祉施設での実務経験が2年以上 |
独立におすすめの資格2選
独立におすすめの資格は以下の2つです。
- ベビーマッサージ
- 発達障がい支援アドバイザー
どちらも民間資格になりますので、独立してより信頼性を高めたいなら、他に同系統の資格をいくつか取得しておくのがおすすめです。
ベビーマッサージ
子どもに関する事柄はいつでも需要が高いため、主婦から独立を考える場合候補として入れていてもいいと思います。
また、小さなお子さんがいる主婦の方でも子どもと一緒に仕事ができるという点から、ベビーマッサージ講師は人気の職種でもあります。
難易度も高くなく受験資格もないので、挑戦しやすくはありますが、独立・開業にこぎつけるには、そこからどれだけ付加価値を付けられるかが重要になってくる資格でもあります。
難易度 | 易しい |
合格率 | 不明 |
受験資格 | なし |
児童発達支援士
児童発達支援士は、子どもの能力の開花の手助けや発達障がいのある子どもに適切な支援をするための資格です。
発達支援に関する国家資格はまだないので、現時点では民間資格しか取得できません。
自宅からネットで受験でき取得も容易なので、子どもと関わる仕事を考えている方は持っていて損はないでしょう。
保育士資格取得後に、子どもに対する接し方を学ぶため受講する人も多いそうです。
難易度 | 易しい |
合格率 | 90%以上 |
受験資格 | 人間力認定協会のオンライン講座受講 |
趣味を生かした資格、スキル3選
今は就職や独立を考えていないという方には、趣味を生かしたり日常生活でも役立つ資格がいいでしょう。
おすすめは以下の3つです。
- 食生活アドバイザー
- 整理収納アドバイザー
- 動画編集
それぞれ詳しく紹介していきます。
食生活アドバイザー
家族の健康をサポートできる知識が身に付きますし、就職を考えた際にも、医療・介護・福祉施設や保育園・幼稚園、飲食業界などの就職先があります。
3級は消費者視点での食生活の見直し、2級はビジネス視点からの食の知識が求められます。仕事に生かすなら2級取得がおすすめです。
難易度 | 普通 |
合格率 | 3級:70%前後
2級:40%前後 |
受験資格 | なし |
整理収納アドバイザー
片付けのプロとしてメディアでも取り上げられる機会が多いのが整理収納アドバイザーです。
資格は2級、準1級、1級で、整理収納アドバイザーとして活動するには1級が必要となります。
活躍の場は、整理収納アドバイザーとして片付けの手伝いやコンサルティング、インテリアコーディネートと合わせて収納を提案するなど幅広いです。
整理収納アドバイザーとしてノウハウや人脈ができてきたら、起業へとステップアップしていくことも可能です。
難易度 | 易しい |
合格率 | 2級:ハウスキーピング協会の講座受講で取得
準1級:ハウスキーピング協会の講座を2日間受講で取得 1級:1次試験:70%前後、2次試験:90%前後 |
受験資格 | 2級:なし
準1級:以下のいずれかの資格を取得している者
1級:整理収納アドバイザー準1級を取得している者かつ2日間の1級予備講座を受講した者 |
動画編集
趣味を生かすなら、動画編集もおすすめです。
撮影後にそのままになりがちな動画を、より鮮やかに、印象的に残すスキルがあると、思い出を見返すのも楽しくなりますよ!
動画編集技術が磨かれれば、在宅で動画編集の仕事を始めることもできます。
クラウドソーシングで依頼を受ければ、いつでもどこでも仕事が開始できるので、子育て中やまとまった時間が取れない場合でも比較的始めやすい仕事だと思います。
難易度 | やや難しい |
合格率 | なし |
受験資格 | なし |
主婦が資格を取って稼ぐ方法2つ
主婦が資格を取って稼げるのか、また、どれくらい稼げるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
実際に資格を取っても稼げないこともありますし、資格がなくてもコンスタントに収入が得られるようになる方もいます。
資格を生かして稼ぐにはどういったことが必要なのでしょうか?
資格が生かせる職種に就職する
就職は、「資格を取って稼ぐ」という観点からは一番安定している方法になります。
採用までにはいくつかハードルもあるかと思いますが、現実的かつ一般的でしょう。
資格を取ってから仕事を探すより、ある程度業界で必要になりそうな資格をリサーチしてから取得へ動くのがおすすめです。
資格を生かして開業する
2つ目は、資格を生かして開業や自宅サロンを開く方法です。
こちらはある程度軌道に乗るまではマイナス収支になることや、集客方法、広告等などの勉強も必要になってくるため、確実に収入が得られるまで時間が掛かるでしょう。
たとえ国家資格でも、人脈がないと仕事が得られないことも多々ありますし、特に、アート系・クラフト系などは作品が売れないと売り上げにならないため、高収入を得るにはかなり努力も必要になります。
国家資格を生かして開業なら、まずは就職してある程度のノウハウを得てから独立という流れが一番かもしれませんね。
占いなどのサービス系・アート系・クラフト系は有名になればある程度の収入は期待できる分野ですので、地道に実績を重ねていくことになるでしょう。
しかし、事業が軌道に乗れば、時間にとらわれず、自由度の高い仕事をして稼げる可能性も十分あります。
資格取得の心得!
資格を取得するにあたって、心のとどめておきたいことを2つ紹介します。
生活にも直結することですので、ぜひ覚えていてくださいね。
資格取得までの費用と期間を考慮する
主婦が資格取得をするためには、資格取得にかかる費用と期間、そこにかけられる時間を考慮するべきでしょう。
資格を取得するまでにかかる費用が高額になると、生活を圧迫しかねません。
また、資格取得までの期間が長いと勉強時間の捻出も大変ですし、家事・育児等をしながら資格取得までのモチベーションを保つのはなかなか大変です。
さらに、安くて簡単に取れる資格でも、需要がなければ無駄になりますし、高くて難しい資格でも、需要があり資格取得の可能性が高そうなら挑戦する価値はあるでしょう。
以上を踏まえた上で、取得する資格を選ぶようにしてください。
年齢を理由に諦めない
以前は、30代後半から40代ぐらいになると再就職は難しいという風潮がありました。
しかし現在では、定年退職の年齢や年金支給年齢が上がったことでまだまだ先の長い働ける人材として採用される可能性が大いにあります。
就職を考えている方は、ぜひ諦めずに資格取得を目指してください。
開業を考えている方は、もはや年齢・性別関係なく何歳からでも活躍できる時代です。
思い思いに仕事をしてもいいんです。
簡単かつ当たり前のようなことですが、意外と年齢の足かせというものは重いものです。
もう年だから、ブランクがあるからとあきらめず、どうか前向きに検討してくださいね。
まとめ
主婦におすすめの資格をご紹介しましたが、気になる資格はあったでしょうか?
国家資格の取得は受験資格が厳しいものもありますが、今回ご紹介したような比較的満たしやすい基準のものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
就職までは考えていない方も、日常生活で役立つ資格がたくさんありますので、まずは興味のあるものから取得を目指してみるのもいいかと思います。
資格を生かして仕事をしたい方は、この記事でご紹介した方法や心得を参考に、自分に合う資格を新たに探してみるのもおすすめです。
あなたのこれからの人生に、さらなる楽しみが増えることを願っています。