無線でデータ通信できるので、Wi-Fiを普段から利用している方も多いでしょう。
しかしWi-Fiユーザーの中でしばしば聞かれるのが、「下りに限って極端に通信スピードが遅くなる」というものです。
Wi-Fiの下りだけが遅いのには理由があります。
ここでは考えられる原因と自分たちでできるスピード改善の方法について解説します。
Wi-Fiが下りだけ遅い主要な原因を紹介
Wi-Fiの下りだけが遅くなってしまう原因には、いくつかの要因が考えられます。
- 回線が混雑している
- 端末が不安定になっている
- 電波を邪魔するものがある
それぞれなぜ下りの通信速度が遅くなってしまうのか、以下で紹介します。
回線が混雑している
Wi-Fiは限られた道路でデータのやり取りをしているようなイメージです。
もし一気に人々がネットにアクセスすれば、混雑してしまい情報処理が遅れてしまうことが考えられます。
下りだけが遅いのは、ダウンロードのユーザーが多いからです。
ネットサーフィンや動画視聴、オンラインゲームなどはすべて下りの回線を利用します。
このため、混雑しやすくなってダウンロードに時間がかかるように感じられるわけです。
端末が不安定になっている
端末の状態が不安定になってしまうと、スムーズにダウンロードできなくなる恐れがあります。
これはルーターが原因の可能性がありますし、パソコンやスマホの方に問題がある場合もあります。
後者の場合、メモリ不足に陥っていて動作が重たくなっている可能性が考えられます。
電波を邪魔するものがある
Wi-Fiの場合、無線で電波を飛ばすことでデータ通信を行っています。
ルーターと端末との間に電波を邪魔するものがあると、下りの通信スピードがダウンしてしまうことも考えられます。
例えば電子レンジのような電波を発するような電子機器があると、電波干渉を起こしてダウンロードのスピードがダウンしてしまうこともあるわけです。
Wi-Fiの下りだけ遅い現象を改善する方法
もしWi-Fiを利用していて、下りが遅いと感じたのであれば以下で紹介する対策を講じてみましょう。
ちょっとしたことでもネットの接続状況が改善する可能性があるので、以下の対策をさっそく試してみることです。
利用する時間帯を変えてみる
下りだけ遅いのは、利用者が殺到して混雑しているからです。
一般的に平日の夜間や休日は多くの人がインターネットにアクセスしようとするので、混雑しがちです。
もしいつでもネット接続できるのなら、平日の日中にネットを利用するといいでしょう。
仕事やレジャーなどで、ネットを利用する人が減少するので快適な速度でインターネットを楽しめるでしょう。
Wi-Fiは同時に複数のデバイスに接続できるのが特徴です。
しかしあまり多くのデバイスをつなげていると、限られた電波を分け合うことになりどうしても速度が遅くなってしまいます。
もしダウンロードが遅いと感じていて、複数のデバイスをWi-Fiにつなげているのなら、接続数を減らしましょう。
特にスマホは操作していなくてもデータのやり取りをしているので、いったん切り離すことで接続環境が改善するかもしれません。
再起動してみる
下りだけ遅くなるだけでなく、接続が繋がったり切れたりしているのであれば、端末が不安定な状態に陥っているからかもしれません。
この場合、端末を再起動してみるといいでしょう。
端末で何らかの問題が発生しているときに再起動すると、その問題がリセットされます。
その結果、今まで通りスムーズにネットに接続できる可能性が高まります。
まずはルーターの再起動を試みてみて、状況が変わらなければパソコンやスマホなどのデバイスの再起動を試してみましょう。
ルーターの設置場所を変更する
もし下りが繋がりにくくなっているのであれば、ルーターとデバイスの位置関係を見直してみましょう。
もし電子レンジの近くにルーターを設置している場合、両者を話してみてください。
こうすることで電波干渉が起こりにくくなり、ダウンロードの速度が回復する可能性があります。
またルーターとデバイスをできるだけ近づけてダウンロードするのもおすすめです。
Wi-Fiの特性として、横や下方向に向かって電波が飛びます。
一方上方向には電波をうまく飛ばすことのできない性質があります。
そこでもしルーターがデバイスよりも下に設置していると、上手く電波が届かなくなっているかもしれません。
もし心当たりがあれば、ルーターをデバイスよりも上に来るように設置場所を見直してみましょう。
まとめ
Wi-Fiは無線でデータ通信できるので、ケーブルに邪魔されることなく場所移動しながらネット接続できます。
しかし場合によっては下りだけ遅いと感じ、フラストレーションのたまってしまうこともあるでしょう。
下りだけ遅くなるのはここで紹介したように混雑や端末の不具合など、いくつか要因が考えられます。
ルーターの再起動や設置場所を変えるだけでも環境が変わる可能性があるので、ここで紹介したことを試してみましょう。