上手に使うと大変便利なクレジットカードも、やむを得ず解約することがあります。実際に、クレジットカードにはいろいろな付帯サービスが付いていて、そのサービスも受けられなくなり、解約した後に後悔することがあるのです。
今回は、クレジットカードを解約する方法や、解約にともなうデメリットなどについて紹介します。
クレジットカードを解約するタイミングとその時の注意点とは？
大金を持ち歩かずに高額の買い物や、分割払い決済などが簡単にできるクレジットカードはたいへん便利ですが、やむを得ない理由から解約せざるを得ない場合があります。
しかし、クレジットカードの解約は以下のような注意すべき点があるのです。クレジットカード解約のときの参考にしてください。
クレジットカード残債の支払いを完了する
クレジットカードを解約する際に、公共料金・分割払い残金・リボ払いの未払い金額があるかないか、あれば金額はいくらなのか確認する必要があります。
カード会社によりますが、多くの場合は解約時に残金すべてを一括払いで清算するよう求められます。
そのため、金額が高くなり一度に支払うのが難しい場合は、一括返済が可能になるまで解約は延長したほうがよいようです。
所有するカードポイントが無効になる
ほぼすべてのクレジットカードにはポイントが付いています。しかし、クレジットカードを解約することで、それまで貯まっていたポイントはすべて失効します。
ポイントについては解約する前に、貯まっているポイントすべてを商品などに交換しておきましょう。
カードの付帯サービスが適用されなくなる
クレジットカードを解約すると、カードに付いているETCカードや家族カードが使えなくなります。
クレジットカードで家族カードやETCカードを使っているという場合は解約せずに残しておくか、ほかのクレジット会社のカードを使い、家族カードやETCカードを発行して利用するようにしましょう。
年会費は戻ってこない
ほぼすべてのクレジットカード会社は、クレジットカードを持つために年会費が必要です。基本的に年会費は一括払いで、年の頭に払います。
年初期の支払いながら、クレジットカードを解約しても残分に当たる部分の金額は戻ってきません。
それだけに年会費を支払ってすぐにクレジットカードを解約すると、残りの期間の恩恵が受けられないままになります。
短期間の解約は信用面で不利益になる
クレジットカードを新規に作成して短期間で解約すると、信用情報にマイナスな影響が出ることもあります。
信用情報はクレジットカードだけでなく、各種ローンの契約やその他の決済状況など、客観的な取引事実に基づいた個人情報を指すのです。
短期間での解約は、改めて新しくクレジットカードを申し込む際の審査や、各種ローン審査によくない影響を与えてしまう可能性があるのです。
短期間での解約はできるだけ避けるようにしましょう。
カードの解約はタイミングが重要！
既述の通り、クレジットカードは解約のタイミングが重要です。
せっかく貯めたポイントが消滅したり、年会費を支払ってすぐに解約しても残金は返却されません。
誤って残債を残して解約すると、ブラックリストに載ることもあるようです。
[ad#ad-1]クレジットカードの解約方法とは？
クレジットカードを解約する主な方法として、2種類があります。以下でそれぞれの方法を詳しく紹介します。
クレジット会社に電話して解約を伝える
多くのクレジットカードの裏面には、クレジットカードを発行した会社の電話番号がプリントされています。
その番号に電話して「解約したい」意向を伝えると、ほとんどの会社はそのままクレジットカードの解約手続きに進めるのです。
基本的には、その際に本人確認のために、氏名・住所・電話番号・カード番号などの情報を聞かれますが、その他には解約理由などを聞かれることはほぼありません。
クレジット会社の窓口で解約手続きをする
特定のクレジットカード会社には店舗にカードカウンターがあり、店頭窓口で解約手続きができます。
運転免許証や健康保険証などの本人確認書類を持参して、カードを解約する本人が訪店して、本人確認ができると解約することが可能です。
クレジットカード解約後の確認点
クレジットカードは個人情報が大量に蓄積されています。
解約後のクレジットカード本体は、しっかりと処分する必要があります。ハサミで細かく裁断したり、シュレッダーで切断したりしてカードとしての形を残さないようにし、断裁を確認しましょう。
とくに、ICチップ・磁気ストライプ・セキュリティコード・会員番号・有効期限の部分は、修復不可になるまで細かく切断することが重要です。
切断したクレジットカードをゴミとして廃棄する場合は、安全確保の立場から、複数回に分けてゴミとして出すことをおすすめします。
まとめ
クレジットカードの解約方法や解約時の注意事項を紹介しました。大金も持ち歩かずに買い物ができ、高額の買い物の決済も可能で、実際の支払いは翌月になるなど、クレジットカードは便利な面が多数あります。
しかし、一旦クレジットカードを解約すると戻すことはできません。そのため、解約についてはしっかりと考えてから、解約後の不都合も解決してから実行しましょう。
