ストレスを受けると吐き気がすることがありますが、その原因とは一体なんでしょうか?吐き気と同時に腹痛や頭痛、そしてめまいが起こることもありますのでストレスを解消する意識を持つことが大切です。
ストレスでの吐き気の原因は自律神経が関係しています。吐き気だけではなく、頭痛や腹痛などもストレスと密接な関係があります。めまいなどは起こると生活に支障になりますのでストレスを解消して対策をしていくことがもっとも大切です。
ストレスで吐き気がする原因は?
現代はストレス社会と言われるほど、ストレスを感じることが多いです。
ストレスを感じたことがない、という人はいないと思います。
ストレスで吐き気を感じたことのある人もいると思います。実際に吐く・吐かないに関わらず、吐き気はとても辛いものです。
ストレスによる吐き気は、『心因性嘔気』『神経性嘔気』と呼ばれ、病院で診てもらっても特別な異常が見つからない、という特徴があります。
なぜストレスで吐き気が起こるのでしょうか。
ストレスによって胃の中の腹圧が高くなり、胃からの圧力によって胃の中の内容物が逆流することや、ストレスが原因で胃酸過多になるためと考えられています。
ストレスによって消化機能が悪くなることも原因の一つです。
ストレスと吐き気の時の解消法は?
まずは、吐き気の根本的な原因である『ストレス』を発散することです。
ストレスの原因が何なのか分かっている人は、対処法も見つけやすいですね。しかし、ストレスの原因が分からない場合は対処法を見つけるのも難しいかもしれません。
そのような時に試してみてほしいのが、『吐き気止めのツボ』です。
ストレスによる吐き気だけでなく、乗り物酔いなどの吐き気にも効果的だとされています。
そのツボは『内関(ないかん)』と言い、拳を握って力を入れると出来る筋の間、手首のシワから指3本分(約5cm)下にあります。そこをギュッギュッと力をこめて押してみてください。
また、ハーブティーやウーロン茶などの消化を助ける効果のある飲み物なども良いと思います。
頭痛も症状の一つ
強いストレスを感じると、吐き気だけでなく他にもいろいろな症状を催すことがあります。
頭痛もその一つです。
ストレスを感じると、自律神経のうち『交感神経』の働きが活発になります。交感神経は筋肉を緊張させる働きがあり、肩や首の筋肉が緊張・固くなってしまいます。
そのため血流が悪くなり、脳に必要な血液や栄養がいかなくなるので頭痛が起こるのです。
ストレスによって神経がうまく機能しなくなり、頭痛をコントロールする機能が低下することが原因になるのです。
ストレスによって吐き気や頭痛が症状として表れたら、それは心が休息を求めているサインです。
放っておくと、うつ病などの重い病気になってしまうかもしれません。早いうちに心のケアをしてください。
下痢の悩みも多いです。
ストレスで下痢になることは珍しいことではありません。
電車の中で急に下痢感を催し、額に脂汗を浮かべているCMを見たことがありませんか?ストレスによる急な下痢のための市販薬があるほど、ストレスと下痢に悩まされている人は多いのです。
ストレスと吐き気と下痢は、主に『過敏性腸症候群』の下痢型であると思われます。
過敏性腸症候群は下痢と便秘を繰り返すものなどもありますが、ストレスが原因の場合は下痢型のことが多いです。過敏性腸症候群の原因は、ストレスにより自律神経が乱れ、腸が異常に動いてしまうことです。
ストレスによる下痢の場合には、性格も関係しているといわれています。特に真面目な人がなりやすいといわれています。
[ad#ad-1]めまいにはタイプがあります。
ストレスによってめまいを感じることもあります。これは、ストレスが原因で自律神経を司る『脳幹』の働きが鈍くなるためだと考えられています。
ストレスによるめまいの場合は、主に『動揺性』のめまいです。
動揺性のめまいとは、ふわふわと体が宙に浮くような感覚に陥るものです。
クラクラする、なども多いようです。
ストレスによって吐き気やめまいがある場合、脳神経外科などを受診しても、特に異常は見られないことが多いです。
症状はあるのに、病的な異常は何もないのです。これは、とても辛いですね。
このようにストレスと吐き気、めまいがある場合は『自律神経失調症』の可能性が高いです。
自律神経失調症に効果的な治療法はなく、規則正しい生活やストレスとうまく付き合っていくことが改善への近道と言えるでしょう。
腹痛は過敏性腸症候群かも
先ほどの『下痢』同様、『過敏性腸症候群』である可能性が高いです。
過敏性腸症候群の特徴は、ストレスを感じていない『寝ているとき』や『リラックスしているとき』には腹痛などの症状が現れない、ということが挙げられます。
※実際に過敏性腸症候群になりましたが、寝いている時や楽しい時などは一切腹痛はありませんが、ストレスがかかるとトイレにかけこむことが多くなります。ホント辛い。。。
例えば仕事がストレスの原因となっている場合、仕事が休みの日には症状が出ないことが多いです。
心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
過敏性腸症候群は『腸が異常なほど動く』ことによって起こります。
それは、ストレスによって内臓の機能が乱れることが原因です。
先ほど、ストレスによる過敏性腸症候群の症状は下痢であることが多いと言いましたが、過敏性腸症候群は下痢と便秘を繰り返すこともあります。
どちらにせよ腹痛を伴う症状であることに変わりはありません。
ストレスは胃痛の原因にもなります。
ストレスが胃にくる、とはよく言いますよね。ストレスが原因の吐き気や胃痛は、主に『神経性胃炎』や『神経性胃腸炎』と呼ばれます。
嫌なことや不安なことがあると胃がキリキリと痛む、胃がムカムカする、食後や寝る前に胃の膨満感やもたれた感じがする、などは全てストレスによる『神経性胃炎』の症状です。
このような胃痛は、慢性化しやすいという傾向にあります。
ストレスによる胃炎を放っておくと、胃に穴が開く、いわゆる『胃潰瘍』や『十二指腸潰瘍』などの病気になる可能性が非常に高いです。
症状が酷くなると血を吐いたり、入院・手術となることもあります。たとえ手術して胃潰瘍を治しても、根本的な原因である『ストレス』を放っておいたのでは、また胃潰瘍になってしまいます。
虫垂炎(盲腸)などのように一度患ったら(手術したら)終わり、ではないのが胃痛のやっかいなところです。
病気のきっかけに
吐き気を伴うほどの強いストレスを日常的に感じていると、様々な病気を引き起こす可能性もあります。吐き気の原因がストレスだった、と知るキッカケになる症状として『じんましん』があります。
ストレスが原因でじんましんが出来るというのは、決して珍しいことではありません。
また、ストレスが引き起こす病気として代表的なものが、『胃潰瘍』や『十二指腸潰瘍』です。
ストレスによって胃に穴が開く、とよく言いますよね。胃潰瘍や十二指腸潰瘍については、次の『ストレスと胃痛』の項目で詳しく説明したいと思います。
そのほかにも、先ほど少し話した『自律神経失調症』や『うつ病』、『不眠症』などになる可能性もあります。
うつ病と不眠症に関しては、ストレスによる吐き気がいつ起こるのか?と不安で眠れなくなり(不眠症)、その結果うつ病になってしまうことがあります。
このような重大な病気になってしまう前に、ストレスを発散させることが出来るようになりましょう。
効果的な薬は?
吐き気が辛くて医療機関を受診すると、たいていは吐き気止めを処方されると思います。『ナウゼリン』などが有名ですね。市販薬でも吐き気止めは売られています。
乗り物酔いなどのお薬で、『トラベルミン』などがあります。
吐き気止めの他にも、ストレスと吐き気に効果的な薬には『胃腸薬』があります。
もちろん病院でも処方してもらえますが、急に吐き気がきたときや突然気持ち悪くなったときなどのために、市販の胃腸薬をストックしておくと便利ですね。
胃腸薬は、吐き気(ストレスによる胃酸過多)だけでなくゲップや胸焼け、胃もたれなどにも効果的です。
また神経性の胃炎や胃腸炎の場合には、
- 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
- 安中散
などの漢方を飲む方が多いです。
ちなみにストレスによる不快感を感じるならヒステリー球かもしれません。
参考⇒ヒステリー球の原因と5日で治した3つの対処法とは?【喉に異物感】
薬を飲んで、吐き気などの辛い症状が治まるのなら、薬を飲むことは悪いことではありません。
しかし、ストレスが原因であることを忘れてはいけません。薬を飲んで一時的に症状が和らいだとしても、根本的な原因を解決していなければ、それはただの気休めでしかありません。
現代において、ストレスを感じずに生活することは不可能だと思います。
休むときは休むなど、ストレスと上手に付き合っていくことが大切なのではないかな、と思います。
ストレスで吐き気がする原因と解消法は?【頭痛やめまいも】のまとめ
ストレスと上手に付き合うというのは本当に難しいものがあります。ストレスの多くは仕事でのものが多いですが、無理をしすぎると体を壊してしまいます。体を壊すと何もできなくなってしまうので、自分を守るために休むということも大切なことです。