睡眠ドリンクで効果はあるのか?「夜なかなか眠れない…」このような悩みを持っている人はいませんか?睡眠障害対策として、いろいろな方法が紹介されています。
その中の一つに今回紹介する睡眠ドリンクが挙げられます。ただドリンクを飲むだけで睡眠の質が改善する可能性があるので、手軽に挑戦できるはずです。
そこでここでは睡眠ドリンクには本当に効果があるのか、どんなドリンクがおすすめかについて詳しく見ていきます。
睡眠ドリンクの効果があるおすすめは?
睡眠ドリンクといっても、別に特別なものを用意する必要はありません。
実は常日頃よく飲んでいるドリンクの中に、睡眠への効果の期待できる飲み物があります。
その飲み物とは以下の通りです。
- ホットミルク
- ホットティー
- ホットココア
- ハーブティー
- 甘酒
- トマトジュース
- ホットジンジャー
- 白湯
いずれも普段よく飲んでいる飲み物ばかりでしょう。
なぜこれらの飲み物が睡眠ドリンクになるのか、以下で詳しく紹介します。
ホットミルク
ホットミルクの中にはトリプトファンが含まれています。
トリプトファンはセロトニンというホルモンの原料になるからです。
セロトニンはさらにメラトニンの原料になります。
メラトニンは睡眠ホルモンといって、自然に眠りに落ちるために欠かせないホルモンです。
またミルクにはカルシウムが多く含まれています。
カルシウムには自律神経を整える働きがあるので、興奮してなかなか寝付けないような状況を改善します。
ホットミルクの方が体温も温められ、血行が良くなるので睡眠ドリンクとしてはおすすめです。
ホットティー
ホットティーもおすすめの睡眠ドリンクです。
紅茶というと芳醇な香りがしますので、香りでリラックスできるのがおすすめポイントです。
またホットティーには自律神経を整える効果もありますので、精神の高ぶりを抑えて、リラックスした状態で眠りやすくなります。
ただし紅茶の中にはカフェインが含まれています。
カフェインには覚醒効果があるので、眠りを妨げかねません。
そこでカフェインレスの紅茶を探しましょう。
紅茶にはいろいろな種類があるので、自分の好みの種類を見つけてみるといいでしょう。
ホットココア
睡眠ドリンクとしておすすめな飲み物として、ホットココアがあります。
とくにミルクココアはおすすめです。
先ほど紹介したようにミルクにはトリプトファンが含まれています。
プラスココアにはテオブロミンが含まれているのもおすすめポイントです。
テオブロミンには自律神経を整える働きがあるので、リラックスして眠りに入りやすくなります。
ミルクが苦手な方であれば、ホットココアにすると摂取しやすくなるはずです。
ハーブティー
ハーブティーの中には睡眠に効果の期待できるドリンクもあります。
ハーブティーの中にもいろいろな種類がありますが、眠る前の睡眠ドリンクとしておすすめなのはカモミールやリンデン、ラベンダーのハーブです。
いずれのハーブにもリラクゼーション効果が期待できるからです。
中でもおすすめなのが、カモミールです。
香りが甘いのでクセも少なく飲みやすいので、ハーブティー初心者向けといえます。
甘酒
「飲む点滴」と呼ばれる甘酒も睡眠ドリンクとして活用できる飲み物です。
甘酒の中でも酒麹を原料にしているものがおすすめです。
酒粕にはアデノシンという成分が含まれているからです。
アデノシンにはヒスタミンの作用を抑制する効果があり、睡眠に入りやすい環境を作ります。
そのほかにもオリゴ糖が含まれているのもおすすめポイントです。
オリゴ糖には腸内環境を整える作用があるので、お腹を壊しやすい人向けの睡眠ドリンクといえます。
トマトジュース
トマトジュースにはGABAと呼ばれる成分が含まれているので、睡眠ドリンクにはおすすめです。
GABAには興奮を鎮める作用があるので、気持ちが安定し眠りやすくする効果が期待できます。
またカリウムも豊富に含まれているのも、睡眠ドリンクに適している理由の一つです。
カリウムには深部体温を下げる効果があります。
深部体温が下がると私たちは眠気を催し、自然な睡眠にいざなってくれるわけです。
自分で飲み物を作るのが面倒なら、トマトジュースはスーパーでもコンビニでも販売されているので手軽に飲めます。
ホットジンジャー
ホットジンジャーとはショウガをお湯に溶いたものです。
ショウガには体を温める効果があり、リラクゼーション作用もあるといわれています。
しかし中にはショウガの辛みが苦手という人もいるかもしれません。
そのような人はお湯にショウガを入れて、そこにさらにはちみつを溶かしてみるといいでしょう。
はちみつの甘味によって、ショウガの独特の風味を中和してくれるからです。
しかしショウガは過剰に摂取すると胃腸に大きな負担がかかるので、飲みすぎないように注意してください。
白湯
シンプルにお白湯も睡眠ドリンクになりうる存在です。
お白湯とは水道水を一度沸騰させて、温度の落ち着いた飲み物です。
一度沸騰させることで水道水に含まれている残留塩素やトリハロメタンなどの有害物質を取り除けます。
お白湯を飲むと副交感神経が刺激されます。
副交感神経はリラックスに関係する自律神経で、眠りやすくなります。
沸騰させたら、50度くらいにまで下がったところで飲むとちょうど良い温かさになります。
お白湯にはデトックス効果や美肌効果も期待できるので、美容対策として飲むのもおすすめです。
睡眠ドリンクはコンビニで購入可能
「睡眠ドリンクは飲みたいけれども自分で作るのは面倒」と思っていませんか?
市販されている飲み物の中には、睡眠ドリンクになるような効果の期待できるものもたくさんあります。
ここではコンビニやスーパーなど、近くのお店で購入できるおすすめ睡眠ドリンクをいくつかピックアップしてみました。
睡眠ドリンクの選び方のポイントは?
睡眠ドリンクを探す際には、まずノンカフェインのものを選ぶことが大事です。
カフェインには脳を覚醒する効果があるので、眠る前に摂取すると眠気を阻害する恐れがあるからです。
だいたい30分くらいするとカフェインの覚醒作用が現れるので、注意してください。
また「医薬品」と「医薬部外品」のどちらに属しているのかもチェックしてください。
医薬品とは体の機能を改善するものです。
一方医薬部外品は医薬品と比較して、効果が緩やかといわれています。
より早く効果を実感したければ、医薬品に指定されているドリンクを探すといいでしょう。
睡眠ドリンクにはアリナミン
アリナミンは有名な飲み物ですが、睡眠ドリンクとしての側面があります。
アリナミン・ナイトリカバーは、眠っている間に疲労回復できるとして、注目を集めています。
ナイトリカバーの中にはフルチアミンやグリシンが配合されているからです。
抗疲労成分と呼ばれ、栄養不良による睡眠の質の悪化から改善する作用が期待できます。
グリシンはアミノ酸の一種ですが、睡眠に深く関与している物質といわれています。
そのほかにも疲労回復に効果の期待できる8種類の有効成分も配合されているので、高い効果が期待できます。
こちらのドリンクにはカフェインは一切配合されていません。
ですから眠る前に飲んだとしても、覚醒作用はありません。
睡眠ドリンクでヤクルト1000は注目
ヤクルト1000がお店から消えたというのが、近ごろ話題になりました。
ヤクルト1000がこれだけ注目されているのは、ストレス緩和効果が期待できるからです。
ヤクルト1000を継続で摂取することで、一時的なストレスを和らげる効果があるといわれています。
ストレスが緩和されることで、眠りに入りやすくなりますし睡眠の質を高める効果があります。
実際ヤクルト1000の有効成分を摂取すると、唾液中のコルチゾール濃度の上昇が抑制されたと報告されています。
コルチゾールはホルモンの一種でストレスを受けた時に活発に分泌されます。
ストレスが軽減することで、なかなか眠れない状況を改善できるかもしれません。
睡眠ドリンクにカルピスもおすすめ
子どものころからよく飲んでいるカルピスも、睡眠ドリンクになりうるので購入を検討しましょう。
カルピスには乳酸菌が含まれていますが、その種類はガセリ菌CP2305株です。
こちらの株には心理的なストレスを緩和する作用が期待されるといいます。
ストレスが緩和されることで、睡眠の質を高められます。
深い睡眠をとることで、疲労のスムーズな回復が期待できるわけです。
なかなか眠れない、眠ったつもりでも翌日眠たいと思っているのであれば、カルピスを継続して飲んでみるといいでしょう。
睡眠ドリンクには森永の睡眠改善
森永では「睡眠改善」と呼ばれる飲み物を販売しています。
文字通り睡眠ドリンクとしておすすめの飲み物です。
睡眠改善が睡眠ドリンクとしておすすめなのは、L-テアニンと呼ばれる成分が含まれているからです。
L-テアニンには睡眠改善の効果が期待できるといわれています。
テアニンには2つの作用があるといわれています。
抑制性神経細胞の増強と興奮性神経細胞の抑制作用です。
抑制性神経細胞はリラックスを促進する働きがあります。
興奮性神経細胞は神経の活発化を促す作用があります。
つまりリラックスを促し、神経の高ぶりを抑制することで眠りやすい環境を作り出します。
この結果、睡眠の質を改善できるわけです。
食事と睡眠ドリンク、比較するとどっちがいい?
睡眠ドリンクには眠りやすくなったり、睡眠の質を高めたりする成分が含まれています。
しかしこれらの成分ですが、睡眠ドリンクだけでなく食事にも含まれているものもあります。
結論から言うと、食事よりも睡眠ドリンクで有効成分を摂取したほうがいいです。
なぜ食事よりも睡眠ドリンクの方がおすすめなのか、その理由について以下で見ていきます。
睡眠の質が悪化してしまう
眠る前に食事をとると、眠っている間も内臓は食べ物を紹介しなければなりません。
すると眠りに入ったとしても身体は活動しているので、どうしても睡眠の質が悪化し、眠りが浅くなります。
食事は眠る前2~3時間前までに済ませておきましょう。
食べ物にもよりますが、消化するまでにだいたい2~3時間はかかるからです。
胃もたれを起こしやすくなる
夜に食べ物を食べると、翌朝胃もたれが起こりやすくなります。
夜は私たちの身体は休息をとるようにもともとできています。
そこで食べ物を消化するための酵素も減少してしまいます。
夜遅くに食事をすると少ない酵素で対処しなければならず、消化が間に合わなくなるので胃もたれが起こりやすくなるわけです。
もし朝胃もたれを興していると、朝食を食べるのは厳しいでしょう。
朝食を食べないと睡眠に関係するホルモンであるメラトニンも生成されにくくなるので、夜眠れなくなる、このような悪循環に陥ってしまいます。
体に悪影響が出る
眠る直前に食事をすると、体に悪影響が出るのもおすすめできない理由の一つです。
まずは太りやすくなる恐れがあります。
食事でエネルギーをしっかり摂取して、後は眠るのでエネルギーは消費しません。
余ったカロリーは体脂肪という形で蓄えられてしまうので、どうしても太りやすくなります。
さらに夜遅くに食事をとると肌の抵抗力が悪化するとも言われています。
これはマウスによる実験でも立証されていることです。マウスに夜間にえさを与えたところ、紫外線から肌を保護する役割のある酵素の力が低下しました。
この酵素は人間も同じものを持っているので、肌の抵抗力を悪化させる可能性は十分考えられます。
もし食事をとるのであれば、眠る直前ではなく2時間前までには済ませておくように心がけましょう。
睡眠用ドリンクの効果とは?ぐっすり眠りたい時におすすめの商品をご紹介!のまとめ睡眠ドリンクといって、私たちを眠りにいざなってくれるような飲み物がいろいろとありました。
普段飲んでいる飲み物の中に、睡眠に密接に関係している成分が含まれているからです。
またコンビニやスーパー、ドラッグストアで取り扱っている商品の中にも睡眠ドリンクとして活用できるようなものもあります。
ヤクルト1000など、人気でなかなか入手できないような商品もあります。なかなか眠れずに悩んでいるのであれば、ここで紹介した睡眠ドリンクを飲んでみるといいでしょう。
即効性は期待できないかもしれませんが、継続して飲み続けることで徐々に眠りに入りやすくなる可能性は十分あります。
眠れないときには睡眠前にここで紹介した飲み物を飲んでみてください。