Wi-Fiを導入する際に気になってしまうのは工事です。
日程調整や立ち会いが面倒に感じてしまいますが、そのような方におすすめなのが工事不要のWi-Fiです。気軽にWi-Fiを導入できる便利な手段となります。今回は、工事不要のWi-Fiのメリットや選び方のポイント、導入方法についてご紹介します。
工事不要のWi-Fiは2種類
工事が不要なWi-Fiには、大きく分けて2つの種類が存在しています。それぞれの主な特徴は以下のとおりです。
ホームルーター
ホームルーターは、据え置きタイプの工事が不要なWi-Fiです。利用場所が自宅など決まっている場合におすすめのタイプになります。
サイズも邪魔にならないように考えられているため、通常のルーターのような感覚で設置可能です。持ち運びには基本的に対応していません。
使用する通信料の重言が実質無制限です。簡単な初期設定を済ませたら、あとはコンセントを差すだけで利用可能なため、どなたでも気軽に導入できます。
モバイルルーター
モバイルルーターは、持ち運ぶことを前提として考えられているタイプです。
非常にコンパクトで、充電することによって外出先や屋外でも利用可能というのが特徴です。ただし、使用する通信料には上限が設けられています。自宅以外でも通信するという方におすすめです。
工事不要のWi-Fiを導入するメリットとは?
工事不要のWi-Fiは、工事をしなくてもいいことの他にもいくつかのメリットが存在しています。具体的なメリットとしてあげられるのは、以下の4つです。
コストが安い
まずはコストの安さがメリットとしてあげられます。
通常であれば初期費用として回線引き込み工事の費用も含まれてしまいますが、工事が不要なのでその分のコストがカットされます。また、月々の利用料も比較的安価であるのが特徴です。
建物に依存しない
回線を引き込む工事が発生する場合に、建物に依存するため時間がかかったり、場合によっては難しいというケースがあります。
しかし、工事不要のWi-Fiであれば、建物に依存する要素はありません。マンションや戸建てなど、建物の影響を受けずに導入が可能です。
移動が簡単にできる
移動が簡単にできるという点も工事不要のWi-Fiが持つメリットの一つです。
固定回線ですと、光ファイバーなどのケーブルの位置が固定されているため、万が一距離によってWi-Fiの通信が不調でも、移動には手間がかかってしまいます。
しかし、ホームルーターは近くにコンセントがあれば十分ですし、モバイルルーターはそれすら不要です。設置場所を別の部屋に移動するのもいつでも気軽にできるのは利便性が高いポイントになります。
利用開始までが早い
ホームルーターやモバイルルーターは、依頼してから利用開始までが早いというのもメリットです。回線工事が必要な回線ですと、現地調査等を含めるとスウウ習慣必要になるケースもあります。工事不要のWi-Fiは届いたらすぐに利用開始になるため、急いでいる場合にも安心です。
[ad#ad-1]工事不要で使用できるWi-Fiのデメリット
工事不要で使用できるWi-Fiは非常に便利ですが、少なからずデメリットも存在します。代表的なものとしては以下のとおりです。
通信速度の制限
工事不要のWi-Fiは、通常、モバイルネットワーク(3G、4G、または5G)を利用しているため、有線のブロードバンド接続に比べて通信速度が制限されることがあります。特に混雑したエリアでは、通信速度が低下する可能性が高いです。高速なダウンロードやストリーミングが必要な場合、制限があるかもしれません。
データ制限
工事不要のWi-Fiプランには、通常、データ制限が設けられています。一定のデータ量を超えると、通信速度が制限されたり、追加料金が発生することがあります。制限に気を付けないと、高額な追加料金が発生する可能性があります。
エリア外の可能性がある
工事不要のWi-Fiは、モバイルネットワークのカバーエリア内でのみ利用できます。カバーエリア外ではインターネット接続ができないため、移動する際やリモートな場所での利用に制約があります。
安定性の問題
モバイルネットワークは、建物の中や地下などの特定の場所で信号が弱まることがあり、インターネット接続の安定性に影響を与えることがあります。移動先で使用できる点は大きなメリットですが、移動先の状況次第では不安定な状態の通信になってしまいかねません。また、大規模な障害が発生した場合、一時的に接続不可となることもあります。
セキュリティの懸念
工事不要のWi-Fiは、通信会社の提供するモバイルネットワークを介してインターネットに接続するため、セキュリティの懸念が存在します。セキュリティをしっかりとしていかないことで、他社に不正にアクセスされてしまうかもしれません。その他にも、公共のWi-Fiホットスポットを使用する際には、個人情報やデータの盗難のリスクがあるため、セキュリティに十分な注意が必要です。
利用料金の高さ
工事不要のWi-Fiプランは、光回線などの有線でおこなう通信に比べて、データの価格が高いことがあります。とくにデータ使用量が多い場合、プランによっては追加料金が発生し、月々の料金が高額になる可能性がある点にも注意しなければなりません。
オンラインゲームなどをする場合に確認しておくべきポイント
工事不要のWi-Fiを使用してゲームをプレイする際には、いくつかの注意点を考慮する必要があります。主なポイントは以下の7つです。
通信速度と安定性
オンラインゲームなど、プレイには高速で安定したインターネット接続が必要です。工事不要のWi-Fiは通信速度が制限されることがあるため、遅延(レイテンシー)が発生し、ゲームの品質に影響を与える可能性があります。できるだけ高速なモバイルネットワークを選び、通信速度を確保しましょう。
データ制限
工事不要のWi-Fiプランにはデータ制限があることがあります。ゲームのダウンロードやアップデート、オンラインプレイ中のデータ使用量を考慮して、制限に注意しましょう。制限を超えると通信速度が低下することがあるため、突然月末までプレイが制限されてしまうような事態になってしまいます。追加料金を避けるためにも制限内で適切にデータを管理しましょう。
カバーエリアの確認
ゲームをプレイする場所で、工事不要のWi-Fiのカバーエリアが提供されているかどうかを確認しましょう。カバーエリア外ではインターネット接続ができないため、プレイする場所に合ったサービスやプランを選びましょう。
セキュリティ
ゲームプレイ中には個人情報が送信されることがありますので、セキュリティに気を付けましょう。セキュリティ対策を施し、個人情報を保護するための注意が必要です。
ゲームコンソールやデバイスの設定
ゲームコンソールやゲームデバイスのネットワーク設定を確認し、適切に設定しましょう。ポートの開放やUPnP(Universal Plug and Play)の設定などが必要な場合があります。
アップデート
ゲームやゲームデバイスのアップデートは、通信量が多いことがあります。アップデートの途中で通信制限がかかってしまうことで、新たなトラブルが発生してしまうかもしれません。定期的にアップデートを行う際は、データ使用量を考慮して行いましょう。
ネットワークの混雑
多くのユーザーが同じモバイルネットワークを利用している場合、混雑が発生し通信速度が低下することがあります。ゲームプレイ時には、通信が安定している時間帯を選ぶか、必要に応じて高速なネットワークに切り替えることを検討しましょう。
工事不要のWi-Fiは無制限で利用可能?
Wi-Fiを利用する上で気になるのが、通信量の上限有無です。近年では動画配信サービスやオンラインゲームをはじめとする、大容量の通信が当たり前になりつつあります。通信量の上限が決まっていると、使用量を考えながら使用しなければなりません。
モバイルルーターは、基本的に上限が設けられているものです。4Gや5Gなどの回線を利用して通信するため、月の上限が7GBなど決められています。一方で、ホームWi-Fiの場合ですと、無制限であることが多く、使い勝手が良いのが特徴です。ただし、完全に無制限というわけではありません。短期間であまりにも多くのデータ通信を行った場合には、一時的に速度制限がかけられてしまうこともあります。一般的な使い方では該当することはないため、安心して使用しましょう。
工事不要のWi-Fiを選ぶポイント
ホームルーターやモバイルルーターなどの工事不要なWi-Fiにはさまざまな種類があります。選ぶ際には以下の7つのポイントをチェックしましょう。
docomoやauなどの提供しているキャリア
ホームルーターやモバイルルーターは、大手キャリアが提供しているものであれば、より安心です。
たとえば、docomoやau、SoftBankなどが挙げられます。利用しているスマホが大手キャリアのものであれば、セットで割引が適用されるケースもあるので、まずは確認してみましょう。
最低利用期間の有無
最低利用期間は、契約期間のことを指します。一部のプランでは、一定の契約期間を設けており、この期間内に解約すると違約金が発生することもあります。
最低利用期間を確認し、自分のニーズに合った柔軟なプランを選びましょう。一方で、長期間利用するつもりであれば、契約期間が長いプランも検討価値があります。
最大通信速度
最大通信速度は、インターネット接続の速度を示す重要な要因です。通信速度は、ダウンロード速度とアップロード速度で表され、Mbps(メガビット毎秒)で測定されます。高速な通信速度を必要とする場合(高品質なストリーミングやオンラインゲーム、ビデオ通話など)、プランの通信速度を確認しましょう。
同時接続数
同時に接続できるデバイスの数は、多くの場合、プランに含まれているデバイス数制限によって制約されます。
家庭やオフィスで多くのデバイスを使用する場合、同時接続数を確認し、必要に応じて増やすオプションを検討しましょう。通常、増加オプションは追加料金がかかります。
利用開始までのスピード
インターネットサービスを申し込んでから利用を開始するまでのスピードも重要です。一部のサービスプロバイダは、申し込みから接続が完了するまでに時間がかかることもあります。
利用開始までのスピードを確認し、必要なタイミングで利用できるかどうかを把握しましょう。
利用可能エリアかどうか
インターネットサービスの提供エリアを確認しましょう。特定の地域や場所で提供されていない場合、そのサービスを利用することはできません。利用したい場所でサービスが提供されているかどうかを確認しましょう。
通信料の上限
通信料の上限は、通常の利用量を超えた場合に発生する追加料金を示します。
一部のプランでは、通信料の上限を設定しており、上限を超えた場合に追加費用がかかります。通信料の上限を確認し、適切なプランを選びましょう。また、無制限のプランも提供されている場合があるので、必要に応じて検討しましょう。
まとめ
工事不要のWi-Fiは、ホームルーターとモバイルルーターの2種類が存在し、手軽にWi-Fiを導入できる手段です。
工事不要のWi-Fiを選ぶ際には、自分の用途やニーズに合わせて最適なプランを選ぶことが大切です。最大通信速度や同時接続数、通信料の上限などを確認した上で検討しましょう。