お金を貯めたいと思うと預貯金が思い浮かびますが、投資で貯める方法もあります。お金の貯め方は人それぞれですが、貯金がいいのか、投資がいいのか悩むものです。
そこで、この記事では貯金や投資の割合を比較して、どんな方法でお金を貯めるべきか考えてみます。貯金しか考えたことがなかったという人は、株式や投資にも目を向けてみませんか?
日本人がお金を貯めるのは投資より貯金?
日本と米国でお金を貯める方法を比較してみました。預貯金と株式や投資信託でそれぞれの割合を示しています。
日本は米国より貯金の割合が高い
まずは貯金の割合を見てみます。日本の方が圧倒的に預貯金の割合が多いことがわかります。
- 日本:預貯金54.3%
- 米国:預貯金や13.3%
このように、日本人の貯金好きが数字に表れています。
米国は日本より株式や投資信託の割合が高い
一方で株式や投資信託となると、圧倒的に米国の方が上回っています。
- 日本:株式10%、投資信託4.3%
- 米国:株式37.8%、投資信託13.2%
この結果からわかりますように、日本人がお金を貯めるというと貯金する人が多いのです。
それに比べ、米国は株式や投資信託でお金を増やそうとする人が多いものです。日本人よりも勝負ごとが好きなのかもしれません。
参考:日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較(2021年8月20日)」
世代別のお金の貯め方は貯金と投資のどっち?
ここでは、2人以上のファミリー世帯と単身世帯でお金の貯め方を考察してみます。その結果、令和2年の統計からわかったのは以下のことです。
- 預貯金の割合が高い点は同じ
- 投資となると単身世帯の割合が高い
これらについて詳しく説明しましょう。
[ad#ad-1]貯金の割合が高い点は同じ
上記の結果からもわかるように、日本人にとって、お金を貯めるといったら貯金です。こちらの結果を見ると、預貯金の割合は単身世帯でも2人以上のファミリー世帯でも同じです。
以下は20~60代の単身世帯と2人以上のファミリー世帯の預貯金の割合です。
- 20~60代の単身世帯:42.3%
- 20~60代の2人以上のファミリー世帯:47.2%
このように、どんな世帯でも堅実に貯金していることがわかります。子供の頃から、お小遣いやお年玉をもらったら、すぐに貯金するという習慣の人が多かったことも影響しているかもしれません。
そんな子供の頃からの習慣で、お金が入ったら銀行や郵便局に預けるという人が多いのでしょう。貯金すれば、お金を守ってもらえるという安心感があるのかもしれません。
投資となると単身世帯の方が割合が高い
上記のようにお金を預貯金に回すのは、どの世代でも同じでした。
しかし、単身世帯は2人以上のファミリー世帯よりも投資の割合が多いのは、興味深いところです。確かに単身者であれば、お金を自由に使えるので、投資をしてみたいと思うのでしょう。
以下の調査結果をご確認ください。ここで挙げているのは、株式や投資信託の割合です。
- 20~60代の単身世帯:株式20.7%、投資信託:10.4%
- 20~60代の2人以上のファミリー世帯:株式10.6%、投資信託6.7%
このように株式も投資信託も単身世帯の割合の方が高いです。
お金に関する感覚の違いはこういった数字に出ます。
家族がいる世帯の方が、より堅実にお金を増やしたり守ったりしたいと考えるものです。しかし、単身世帯は、お金を増やすために勝負に出ることも考えるのでしょう。
人それぞれお金に関する考え方に違いがあるものです。
参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)
参考:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)
お金は貯金や投資以外でどんな使い道がある?
お金は大事なものです。したがって、貯金や投資以外の使い道もよく考えましょう。
ここではお金を使い道ごとに3種類に分ける考え方を紹介します。
お金の使い道は3種類
お金を3種類に分けて考えると使い道がわかりやすいです。
- 生活費に使うお金:日々の食費、家賃、習い事の費用など
- 将来使いたいお金:家を建てる、子供の教育費など
- 何かのために残しておきたいお金:老後の資金など
お金は、この3つの使い道を考えて貯金や投資などに回しましょう。そうすれば、大事なお金は皆様や家族のために役立つはずです。
預貯金でも投資でもお金を大事にすることが一番です。
まとめ
お金の貯め方は人それぞれですが、統計を見ると、日本人は米国人よりも預貯金率が高いです。そして、米国人の方が株式や投資でお金を増やそうとしています。
また、日本人のみを見ると、単身世帯の方がファミリー世帯よりも投資信託や株式に投資しています。しかし、貯金率はどちらも同じくらいです。ここで見ても日本人の貯金好きがわかります。
お金は生活費、将来に使う分、残しておく分の3種類に分けると良いです。そこから、預貯金や投資について考えてみましょう。