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薄毛の原因は男性ホルモン?【DHT対策で毛母細胞を活発に!】

公開日: : 男性, 薄毛 , , , , ,

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薄毛は男性ホルモンが多い事が原因でなりやすいという話を聞きますが、実際はどうなのでしょうか?実際に、ひげや胸毛は豊かなのに、頭髪は薄くなっている人もいます。本当に男性ホルモンは、薄毛や脱毛の原因になのか、男性ホルモンの働きなどから見ていきましょう。

男性のはげ

薄毛の原因は主に男性ホルモンと言われていますが、それだけではありません。確かに男性ホルモンの働きによってAGAと呼ばれる男性型脱毛症になる事もありますが、生活習慣や栄養、そしてストレスなどによっても薄毛になる事があります。

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性ホルモンの働きとは?

男性ホルモンが頭髪にもたらす影響を知るためには、まず性ホルモンの役割を理解しておきましょう。

性ホルモンは、体の男性らしさ、女性らしさを作り出します。

胎児の頃には、性器を形成して男の子や女の子の体にします。そして男性は主に精巣から、女性は卵巣から性ホルモンを分泌し、第二次性徴期に筋肉質なたくましさや胸のふくらみなどをこしらえ、子どもだった体つきを大人のものに変えるのです。

精子や卵子が作られて受精できるようになり、妊娠や出産ができる体内リズムも発生させます。

他にも骨密度やコレステロール量などを、健康に暮らせるようにコントロールしてもいます。

女性ホルモンには髪の成長を促す働きもあるため、閉経を迎えて分泌量が減る時期の女性は、髪のハリやコシがなくなり、抜け毛が増える悩みを抱える人が多くなるのです。

女性が自分の薄毛にぞっとしているイラスト

参考⇒女性のための抜け毛対策おすすめ6選!【諦める前にやれる事を】

男性ホルモンも発毛を促進させますが、女性ホルモンとは違う部分に働きます。

  • ひげ
  • 胸毛
  • すね

などの、男性の特徴として挙げられる部位に生える毛を活性化させるのです。

胸毛が生えている男性のイラスト

参考⇒男の胸毛脱毛の処理方法は剃るかクリームか?【永久脱毛もアリ!】

そのため、ひげやすねの毛が濃い人は、男性ホルモンの分泌量が多いと考えることができます。

また、頭髪ともまったく関係がないわけではありません。

額の生え際や頭頂部といった特定の部分だけは、男性ホルモンの影響を受けています。男性ホルモンも、女性の閉経ほどはっきりしてはいませんが、加齢によって減少します。しかし、男性ホルモンと関係する薄毛は、ホルモン量が少なくなったから頭髪が減るという簡単な仕組みではなく、もっと複雑になっています。

男性ホルモンが多いと薄毛になる?

毛髪には、伸びて太く長く成長する成長期、それが衰えて抜ける準備を始める退行期、毛根が休んで毛が抜ける休止期の3つの時期があります。

ヘアサイクルのイラスト

この3つをまとめてヘアサイクルと呼び、それぞれの時期が十分な時間を持つことで、健康な髪が生えては抜け、また成長して豊かな髪が保たれるのです。

ヘアサイクルは髪の毛1本1本で独立しているので、通常は一部分の毛だけがいちどきに抜けて、地肌が見えるようなことは起こりません。

しかし男性ホルモンが関係する脱毛症では、部分的にヘアサイクルが乱れて成長期が極端に短くなります。

そうすると、その部分の毛髪は成長しきれないまま退行期に入るので、髪が弱くなりハリなどがなくなって、すぐに抜けてしまうのです。

この脱毛症は、男性ホルモンが発症する原因となっているため、男性型脱毛症(AGA)といわれます。

参考⇒【AGA体験記】抜け毛が増えて薄毛発覚!劇的回復道のりとは?

AGAには男性ホルモンが関わっていますが、通常分泌されている男性ホルモンが直接作用しているわけではありません。

男性ホルモンと一般的に呼ばれているのは、最も分泌量の多いテストステロンです。

このテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と反応すると、もっと効果の強いジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変化します。

このDHTは、ひげやすね毛などには成長を促進するように働くのですが、頭髪に対しては成長期を短くするように指令を出してしまうのです。そのためDHTが増えると、AGAを発症して脱毛が進む可能性が高くなります。

5αリダクターゼは、男性ホルモンが活性化させる種類の毛の根元の、毛母細胞にたくさん存在しています。

頭髪では前頭部や頭頂部ということになるため、AGAになるとこの部位の毛髪が抜けやすくなり、その結果、額の後退や頭頂部、後頭部が薄くなるといった症状が起こるのです。

鏡で頭頂部の薄毛を確認する男性のイラスト

参考⇒頭頂部はげの原因と効果的な治療法は?【髪型で対策】

ですから、AGAというタイプの脱毛症かどうかは、この部分の毛髪がどのような状態になっているかで、大まかに判断できます。

AGAは、比較的若い世代でも発症します。

参考⇒若はげの効果的な対策法は?【原因を把握し治療を!】

男性ホルモンの減少量が大きくなるような年齢ではなく、まだまだ活発に分泌されている若い人でも、髪の量を気にしなければならなくなることがあるのです。そのこともあって、男性ホルモンが多いと薄毛になりやすいといわれることがあるのでしょう。

しかしAGAになる人は、DHTに反応しやすい体質を持っている場合もあるので、男性ホルモンの量が多ければ、AGAになると決まっているわけではありません。

DHT対策で毛母細胞の働きを活発に!

DHTを減らすために、病院では薬を処方する場合があります。

薬で5αリダクターゼの活性を止めて、DHTができる量を抑えるのです。

病院の薬ほど強力ではありませんが、日常生活でDHTを減少させるように働きかけていくことはできます。

例えば、亜鉛は、5αリダクターゼが活性化しないようにするのに良いとされています。

5αリダクターゼについてだけでなく、亜鉛は毛髪の健康を考える時には摂取しておきたい成分です。

亜鉛を含む食品

髪の毛はケラチンというタンパク質でできていますが、アミノ酸からケラチンを合成するためには、亜鉛が必要だからです。

そして、亜鉛を効率良く体内に取り入れるためには、ビタミンB6もいります。

食事でレバーやしじみなどの亜鉛の多い食品を意識して取る、足りない分はサプリメントを利用するといった方法のアプローチは、毛髪を守り、DHTを:減少させるという目的以外に、健康にも役立ちます。全身の健康は、毛母細胞にも好影響をもたらすでしょう。

また健康には適度な運動が欠かせませんが、髪に関してもそれは同様です。

有酸素運動をすると、新陳代謝が活発になり、DHTをスムーズに排出するのに一役買います。

運動をして汗をかいている男性のイラスト

有酸素運動は全身の血行を良くしますが、そうすると頭皮に血液とともに酸素や栄養素がたくさん補給され、毛母細胞がそれを受け取って、成長期に十分に働けるようにもなるのです。

有酸素運動には、酸素を取り込み脂肪を燃焼させるゆっくり時間を掛けた運動量が必要です。

短時間に強い負荷を掛けると、グリコーゲンだけを使う無酸素運動になりますが、ハードだと体や精神的にストレスが掛かって逆効果になることがあります。数十分のウォーキングや水泳など、自分にとってストレスにならない種類や程度の運動を、定期的に続けると良いでしょう。

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男性ホルモンは男性に必要

DHTを減少させるためには、男性ホルモンのテストステロンを減らしてしまえば良いと考えることもあるかもしれません。

しかしそれは間違いです。

指さしする男性

テストステロンが司っているのは、男性の肉体的な特徴ばかりではないからです。

テストステロンには、意欲や免疫、抗酸化機能など、精神状態のコントロールや若々しさを保つ働きもあります。

例えば意欲という感情には、ドーパミンという脳内ホルモンが関係しています。

テストステロンは、そのドーパミンの分泌を促してもいるのです。ですからテストステロンが減ると、抑うつ感を覚え、うまく物事に集中できないといった問題が出てくることがあります。

他にも、血管の柔軟性を保ち血糖値のバランスを取るなど、一見、男性ホルモンが関わっているとはわからないような分野についても、重要な役割を担っているのです。テストステロンが減少すると、勃起障害(ED)になるなど、生殖器関係のトラブルは理解しやすいものです。ですが、生活習慣病になる可能性が高まるという種類の影響も起こるのです。

女性は閉経するあたりで、女性ホルモンが一気に減り更年期障害に悩まされますが、男性も加齢によりテストステロンが減少します。

しかし、女性のように減り時がわかりやすくなく、個人差も大きいので、男性には更年期障害がないと思っている人もいます。ですが、ゆううつで怒りっぽくなり、不眠に悩まされるといった更年期特有の症状が、男性ホルモンの減少で男性にも起こることがだんだん注目されて、男性専門の更年期外来を開いているクリニックもあるのです。

テストステロンが分泌異常で、体内に大量に作られているというなら、減少させることを考えなければなりません。またDHTが体内に多量にできると、頭髪に悪影響を及ぼすだけでなく前立腺組織を増殖させ、前立腺肥大を招くことがあります。

このような場合には、投薬によりDHTを減らすための治療が行われもします。しかしそうでない健康な状態では、むしろ男性ホルモンが適度な量を安定して分泌できるように体調を整えるほうが、体にとって有用なのです。

男性ホルモン以外の薄毛の原因は?

抜け毛が増え、薄毛になってきたからといって、AGAだと判断するのは早いかもしれません。

薄毛には男性ホルモンだけでなく、他の原因もあるからです。

抜け毛のサイクルのイラスト

もし仕事などで重いストレスが掛かり続けているなら、血行不良で毛根に栄養が運ばれにくくなります。

そして緊張状態が続くと、体はそれに合わせてアドレナリンを分泌します。

アドレナリンは、血圧を上げて体が緊張に耐えられるようにしますが、頭皮の皮脂を酸化させる働きもあるのです。酸化した皮脂はねばねばして毛根の毛穴を詰まらせ、炎症を起こしやすくしてしまうのです。炎症はフケを増やして毛穴の詰まりを悪化させ、かゆみでひっかくという刺激も加わって、毛髪や毛根を傷めます。

その状態が継続されれば、頭髪へのダメージも大きくなっていくのです。

また遺伝的に、薄毛になりやすい人もいます。

AGAの原因は男性ホルモンと5αリダクターゼですが、生まれつき5αリダクターゼの活性が高く、テストステロンをDHTに変化させやすい遺伝子を持つ人がいるのです。

さらにAGAになりやすい人は、DHTに関して感受性が高い場合があります。

DHTがたくさん作られていても、それに反応する受容体が少ない人は、AGAというタイプの脱毛症は発症しにくいのです。ですからテストステロンの分泌量は一般的でも、5αリダクターゼやDHT受容体といった、男性ホルモンを変化させ反応する部分だけが薄毛の原因という場合もあります。

食生活や生活習慣の乱れが、薄毛とつながっていることもあります。

外食が続くなどして、栄養の偏りが体に影響を与えるほどになると、体内には栄養分配の優先順位が発生します。

生命を維持するために大切な器官に、まず栄養が配られるのです。

脳や内臓、神経細胞などは優先順位が高いので、多少の栄養不足があってもすぐにはトラブルは起こりません。

しかし髪の毛は、なくても命に関わるものではないのです。

そのため、タンパク質やビタミンが不足した食事ばかり取っていると、髪のつやがなくなって毛根もやせ、抜け毛が増えるようになります。

鏡を両手で持ち抜け毛が気になっている男性のイラスト

参考⇒抜け毛が増える原因と時期は?【対策は男女で異なる!】

ダイエットをし過ぎると、タンパク質でできている髪や爪が弱って、枝毛ができたり薄くなったりすることがあります。

栄養不足でも、やはり同じように毛髪が傷めつけられてしまうのです。

また就寝時間が遅くなると、特定の時間に多く分泌される成長ホルモンがうまく働けなくなります。

眠そうな男性のイラスト

成長ホルモンは、睡眠中に体内の修復をし、代謝を活発化させます。しかし、仕事が忙しくベッドに入る時間がどんどん遅れていき、いつも寝不足という状態では、毛髪も成長できづらくなるのです。そしてそのような調子の悪い状態は、食べ物の消化や吸収の効率も落とします。

そうなると、せっかく髪に良い食べ物を取っても体内に取り入れることができないという、悪循環が起こりかねません。

ストレスや生活習慣の狂いが、髪に影響を与えるだろうというイメージはあっても、直接は関係ないと思うかもしれません。

ですが、それが毎日少しずつ積み重なって、薄毛という目に見える結果になっていることもあるのです。男性ホルモンを悪者にして、本当の原因を放っていては、治る薄毛も治りません。

薄毛の原因は男性ホルモン?【DHT対策で毛母細胞を活発に!】のまとめ

薄毛は男性では、男性ホルモンが原因になっていることも少なくありません。しかし必ずそうだということはなく、ストレスや食生活のような大して関係ないと考えていることが、意外に大きな理由だったということもあります。薄毛には原因があり、それは人によってさまざまです。男性ホルモンが薄毛の原因という説をうのみにして、自分の脱毛とは無関係な改善方法を試しては、良くなるどころか悪化させてしまうこともあり得ます。薄毛の治療には、正しい原因を知るための知識が必要です。自分の薄毛がどのようなタイプなのか迷ったら、専門家に相談してみるのはどうでしょうか。原因がはっきりすれば、対策は立てやすくなり、適切な治療法を選べるようになります。安易に自己判断をせず、専門クリニックへ足を運んでみるという方法も、薄毛トラブル対応の選択肢に入れておきましょう。

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