さまざまな理由から、資格を取得することになった時、資格試験に合格するために、その専門の内容を学習していきます。その学習を効率よく行っていくには、参考書による学習が有効です。
力を入れて学習しておいた方が良いポイント、資格試験の傾向などを知ることが必要だからです。ここでは、資格取得のために必要な参考書の選び方や活用の仕方について紹介します。
資格についての情報について
何かに成功させるために必要なものは情報です。資格についての情報も知らずに受験をする人はいません。
まずは、資格に関する情報を得る方法について挙げていきます。
経験者の知人から聞く
その資格をすでに持っている人や熟知している人、資格試験を受験したことがある人は、その資格試験を受け、資格を活かすことについてかなり有益なアドバイスをしてくれるでしょう。
相手が気軽に聞ける相手ならなお良いでしょう。けれども、年々と出題傾向やトピックスは変化するので、最近受験した人などが適しています。
資格に関するオンライン講座などで学び取る
最近はオンライン講座などにより資格の学習をする人が増えてきました。その中で講師が学習のポイント、資格試験のツボなどを事細かに解説してくれるでしょう。
こちらは数多くの受験者の経験を持ち、試験傾向もしっかりと分析されているので、そのような有益情報をもたらしてくれるでしょう。
資格取得のための参考書を買って学ぶ
参考書を買うことのメリットは、自分のペースで学習ができる点です。
教えてもらう方法では、質問する余地はあっても、一方的に教えられるという状態が続き、わからない点をうまくカバーできない場合もあります。
じっくりと学ぶことによって、自分がわかっている場所や疑問だらけのところをはっきりさせることができます。
また参考書はポイントが上手くまとめられていたり、重要事項を含んだ問題例を取り上げ、考え方を説明されていたりして、要点を押さえた学習をすることができます。
[ad#ad-1]参考書の利用のしかたと学習法
では、参考書を購入して、資格の試験に臨むには、参考書をどのように活用をすべきなのかについて紹介します。
資格の試験に関する参考書の選び方
参考書は最新のものを選びましょう。
とくに直前の資格試験の結果がまとめられている資料が入っている方が、試験の分析に役立ち、最近の問題傾向や法令等の変更などにも対応できるからです。
そしてその資料が少なくとも3年分記載されていれば、良くまとめられていると判断できます。
また、学びの内容としては、解説が丁寧なものを選ぶと良いでしょう。答えの論拠、出典となる法律や文書、答えにたどり着くための思考の方法など書かれている方が、問題への対応力が見につくでしょう。
少しでも多くのことを吸収しようとして、参考書を絞り切れずに複数冊購入してしまう方がおられます。参考書は1冊で十分であり、それを深掘りしていきながら、その本に収録されている全ての問題を把握し、内容への理解度を深めていくことが大切です。
見た目の印象についてですが、字や図解の印刷の色が単色かカラフルか、解説は簡素気味に書かれているか、詳しく細かいところまで書かれているか、問題数は絞られているか豊富かなどについては、その人の感覚や好み、ひいては試験までに残された日数などにも関わることなので、勉強が続きそうな本を選んで構いません。
けれども、金額をケチろうとして安い本を買おうとしないようにしましょう。安いのには理由があります。試験の代金を払ってその資格を得ようとしますので、参考書の金額に安さを求める必要はありません。
また、問題の難易度については、筆者の経験則からいくと、初見で正答率が60～70％、せめて半分程度の問題が現段階で理解可能となりそうな難易度であれば、購入しても構わないと判断できます。
資格取得のための学習の手順と参考書の使用法
まずは、資格に関する内容を大まかに把握をするところから始めましょう。最初は俯瞰的に全体を見渡し、それから徐々に具体化させていくという手順が理想的です。
とくに大まかに分けたそれぞれの内容に対してかけることができる時間も計算できるはずです。そこから学習する順番を検討し、「〇月〇日までには〇〇の項目を終わらせる」という具体的な計画まで立てられます。
参考書には、そこに載っていない情報や要点の追加を描き込んだり、付箋を貼ったりしてください。どれだけアウトプットするかという点も試験を受けるときには重要です。
ただし、参考書の要点を見て、自分が用意したノートなどにまとめ直すのはやめましょう。同じものを2つ作ることには何のメリットもありません。それよりも問題を演習する時間を確保していく方が有益です。
問題を解いて間違った問題とその答えを「まちがいノート」にまとめると、自分の弱点がわかり、その後の対策を明確にできます。通常の問題を解き、まちがいノートで復習をするというサイクルを作るようにしましょう。
あとは学習にかける時間を十分にもつということでしょう。そうして、試験の合格は近づいていきます。
まとめ
資格の取得へ向け、さまざまな取り組み方がありますが、参考書を利用して資格に関する内容を学習する方法について紹介しました。適切な本の選出、適切な学習の方法を行うことで、資格取得は近づいていきます。ぜひ実践してみましょう。
