さまざまな場所でネットワークの利用が当たり前となった今では、自宅・オフィスを問わずWi-Fiのアクセスポイントが欠かせません。
しかし、聞いたことはあるけど仕組みや役割をあまり知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Wi-Fiアクセスポイントについてご紹介します!
接続方法も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Wi-Fiアクセスポイントの仕組み
Wi-Fiの電波を送受信するための機器をアクセスポイントといいます。
スマートフォンやタブレットなど、Wi-Fiが接続できる機種とルーターを無線でつなぐ役割があります。
Wi-Fiのアクセスポイントは、ルーターまでの接続を無線の電波に変換して、橋渡しする役割を担っているといえるでしょう。
アクセスポイントを利用できる機器
アクセスポイントはノートパソコンの場合、ほぼ全てのノートパソコンが無線LAN機能を備えています。
デスクトップでWi-Fiのアクセスポイントを利用する際は、無線LAN用の子機やアダプタを取り付けなければなりません。
スマートフォンやタブレットでも利用可能です。
そのほかにも、ゲーム機やプリンター、テレビなどもアクセスポイントを使って家庭内LANに接続できます。
アクセスポイントを使ってプリンターを接続し、パソコンやスマートフォンからWi-Fi経由で書類や写真を印刷できるので、とても便利ですよ!
テレビを別室のパソコンやスマートフォンで見たり、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した画像・動画を共有も簡単に行えます。
アクセスポイントへ接続する方法
スマホやパソコンをアクセスポイントに接続する方法をご紹介します!
接続前に、Wi-Fiのネットワーク名とパスワードを確認しておきましょう。
iPhoneの接続方法
iPhone でアクセスポイントに接続する方法は、以下の通りです。
- 設定を開く
- Wi-Fiを選択する
- Wi-FiをONにしてネットワークを検索する
- 接続するWi-Fiを選択し、SSIDを選択する
- パスワードを入力し、接続をタップする
パスワードの入力や、利用規約への同意を求められる場合があります。
画面の指示に従ってパスワードの入力を行いましょう。
Androidを接続する方法
Androidでアクセスポイントに接続するための手順を紹介します。
- ホーム画面から設定をタップする
- Wi-Fi設定を選択し、ONにする
- 接続したいSSIDを選ぶ
- パスワードを入力し、接続をタップする
- 接続済みとなれば完了
Windowsの接続方法
Windowsでアクセスポイントに接続するための方法は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックし、設定を開く
- ネットワークとインターネットをクリックする
- 左側のメニューにあるからWi-Fiを選ぶ
- Wi-FiをONにし、利用できるネットワークの表示をクリックする
- 検出されたSSIDから接続先を選択する
- パスワードを入力して、次へをクリックする
- 接続済みと表示されたら完了
Macを接続する方法
Macでアクセスポイントに接続するための方法を説明します!
- デスクトップ画面の右上にあるメニューバーからWi-Fiメニューのアイコンを選ぶ
- Wi-FiをONにしてネットワークを選ぶ
- パスワードの入力をして接続する
- 選んだ無線LAN親機のSSIDにチェックマークがついていれば、接続完了
アクセスポイントからインターネットに繋がらない場合の対処法
アクセスポイントに接続できず、困っている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、接続できなかった場合の対処法をご紹介します!
障害物がないか
アクセスポイントの周りに障害物がないか確認しましょう。
金属製の棚や水槽などは、Wi-Fiの電波を吸収する可能性があるため注意が必要です。
家電と電波干渉を起こしてないか
テレビや電子レンジと電波干渉を起こして、接続できない可能性もあります。
電波干渉を避ける方法として、5GHz帯のWi-Fiへ接続する方法があります。
古いファームウェアを使用していないか
アクセスポイントとして使っている無線LANルーターのファームウェアが、最新版であるかもきちんと確認しておきましょう。
古いファームウェアで起こっていた不具合が、最新バージョンでは改善されているかもしれません。
ファームウェアを更新することで、接続できることもあるので、つながらない方は試してみるのがおすすめです。
Wi-Fiアクセスポイントと中継器・ルーターの違い
ここからはWi-Fiアクセスポイント、中継器、ルーターの違いについて解説します!
アクセスポイントとルーターの違い
ルーターは、PCやスマートフォンなどをインターネットに接続するための機器です。
一方、アクセスポイントはローカルネットワークの構築ができるものです。
インターネットと接続する機能はありません。
しかし近年では、ルーターにアクセスポイントの機能が備わっている無線LANルーターが一般的です。
無線LANアクセスポイントと中継器の違い
中継器はルーターから飛んでくる電波が弱い場合、その電波を一度受け止めて別の端末に中継する機器です。
電波を利用できる範囲を広げられる役割を担っています。
無線LANアクセスポイントは無線環境に必要な機器ですが、中継器は必須ではありません。
Wi-Fiアクセスポイントの設定方法や繋がらない場合の対処法
Wi-Fiアクセスポイントが繋がらないとお困りの方もいらっしゃるでしょう。
ここからはアクセスポイントの設定方法や、繋がらない場合の対処法をご紹介します!
Wi-Fiアクセスポイントの設定方法
ここでは、アクセスポイントの設定方法を、パソコン、スマートフォンそれぞれ説明します!
スマートフォンの設定方法
- 【設定】を開く
- 【無線とネットワーク】を選択する
- Wi-Fiをオンにする
- アクセスポイント(SSID)一覧の中から接続したいSSIDを選ぶ
- パスワードを入力し、【接続】をタップする
- 設定完了
パソコン(Windows10)の設定方法
- タスクトレイからネットワークのアイコンをクリックする
- 【ネットワークとインターネットの設定】からWi-Fiを選ぶ
- 【利用できるネットワークの表示】へ進む
- 受信できるアクセスポイント(SSID)が一覧から接続したいSSIDを選ぶ
- 【接続】をクリックする
- パスワードを入力して【次へ】をクリックする
- 【接続済み、セキュリティ保護あり】と表示されたら完了
パソコン(Mac)の設定方法
- 画面上部のメニューバーにあるWi-Fiアイコンをクリックする
- 受信できるアクセスポイント(SSID)一覧から接続したいSSIDを選ぶ
- パスワードを入力して【接続】をクリックする
- 設定完了
アクセスポイントが出てこない時の対処法
アクセスポイントが出てこない場合は、Wi-Fiの電波が届きやすい場所に移動してスイッチのON/OFFを切り替えてみましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所に問題があると、電波を端末まで送り届けられません。
そのため、スマホやパソコンをWi-Fiルーターに近づけて、SSIDが表示されるかどうか確認してから接続し直します。
もしSSIDが表示されたらルーターの設置場所が原因ということです。
Wi-Fiルーターは、壁や床などの障害物や、金属や水道など電波を弱めるものから遠ざけて設置しましょう。
最適な設置場所は、部屋の中央付近で高さ1m付近のところです。
また、2.4GHzの規格で接続する場合、電波干渉を受けやすいため家電製品から遠ざけると電波が安定する可能性があります。
設置場所を変えても接続できない場合は、Wi-Fiルーターを再起動してみましょう。
機器を再起動すると、再度繋がるまでに時間がかかるかもしれません。
しかし、多くの場合、再起動することで再度表示されます。
Wi-Fiアクセスポイントを増設するメリット
Wi-Fiアクセスポイントを増設するメリットは、以下の通りです。
- 電波の届く距離を広げられる
- 端末の接続台数を増やせる
- 1つのルーターにかかる負荷を分散できる
Wi-Fi ルーターを2台以上設置すると、1台のルーターを中継機として利用できます。
そのため、電波を届けられる距離が伸びるでしょう。
中継機として活用する際は、2.4GHzと5GHzの異なる周波数に対応しているか、ブリッジモードが搭載されているかを確認しましょう。
さらにWi-Fiルーターを増設することで、ルーターに接続できる端末の台数が増やせます。
パソコンやスマートフォンのほか、テレビやゲーム機も同時接続可能です。
ルーターが複数台あると、1つのルーターにかかる負荷を軽減されるため、処理しやすい状態になります。
インターネット回線の速度や通信容量が向上するというメリットもあります。
アクセスポイントのモードとは?
ルーターには、さまざまなモードがあります。
モードの1つであるアクセスポイントモードは、ブリッジモードやAPモードとも呼ばれます。
ルーター機能を無効にし、無線LANアクセスポイントとして利用できる状態です。
アクセスポイントモード以外にも、ルーターモードがあります。
ルーターモードは、複数のデバイスをインターネットに接続させることができる標準的な機能のことです。
アクセスポイントモードを行うと、無料LANが利用でき、Wi-Fiの範囲を広げられるでしょう。また、スイッチングハブと同様の役割を担うことが可能です。
おすすめのWi-Fiアクセスポイント3選!
おすすめのWi-Fiアクセスポイントをご紹介します!
BUFFALO/WTR-M2133HP
戸建てなどの広い家に家族で住んでいる人におすすめのWi-Fiルーターです。
スタイリッシュなデザインなのでインテリアにも馴染みやすいでしょう。
本体に付いているアンテナを有線したい機器に向けると、より通信が強化される仕組みです。
アンテナをテレビや通信機などに向けると、4K動画や重いデータを安定した通信で楽しむことができるでしょう。
さらに専用のアプリ「connect」を使うと、初期設定や設定変更が簡単にできます。
また親機・中継器の稼働状況や接続している端末、通信状況もアプリで確認可能です。
NEC/Aterm WX7800T8
NEC Aterm WX7800T8は、Wi-Fi 6Eに対応している高性能モデルです。
3つの周波数帯に対応しており、家族みんなで複数の機器に繋いでも快適に利用できます。
「ワイドレンジアンテナPLUS」が搭載されているため、360°に電波が届きます。
そのため安定した通信で楽しめるでしょう。
インターネットを利用する家族が多いご家庭におすすめです。
アイ・オー・データ/WN-G300EXP
サイコロ型のデザインと正面のライトが印象的で、設計はシンプルですが必要な機能はしっかり備わっている中継器です。
大きさは横4.2cm×縦4.2cm×奥行き3.3cmとコンパクトなサイズなので、持ち運びやすいのも特徴だといえます。
正面に付いているライトで、親機との接続状況を判断できます。
本体上部のWPSボタンを押せば、親機との連携も可能です。
まとめ
今回は、Wi-Fiアクセスポイントについてご紹介しました!
アクセスポイントは、無線でインターネットを使う際に欠かせない機械です。接続方法でお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
最近では、街中にもアクセスポイントが増えています。Wi-Fiを活用し、快適なインターネット環境を整えましょう。